ストーリー:
砂漠の国・玖楼国。ここにやって来た他国の考古学者・藤隆は, 砂漠に埋もれる遺跡の発掘を行っていた。志半ばにして藤隆は亡くなったが, 発掘隊と藤隆の一人息子である小狼は調査を続けていた。
玖楼国の王女・サクラと小狼は, 互いに惹かれ合う仲になっていた。しかしお互いに想いを伝える事がずっとできないままに, 小狼が玖楼国に来てから7年の時が過ぎていた。
新たに掘り当てられた遺跡の地下通路の先には, 不思議な紋章が刻まれた部屋があった。その部屋を調査していた小狼の目の前に, ここには居ない筈のサクラが突然現れる。紋章に触れたサクラは, 突然の轟音とともに開いた道の奥にまるで吸い込まれるように消えようとした。救いに飛び込んだ小狼の目には, サクラの背に翼のような物が現れ, 飛び散ったのが見えた。
宮廷付き神官・雪兎は, 飛び散ったのはサクラの記憶であり, 心を無くしたサクラの器は長くは持たないと告げる。サクラを救うため, 雪兎はサクラと小狼を異世界の「次元の魔女」の下へと送り出した。こうして, サクラの「ツバサ」を巡る次元の旅が始まった――