阿部です。

In article <20030625225954cal@nn.iij4u.or.jp>,
 cal@nn.iij4u.or.jp (SASAKI Masato) wrote:

> そりゃ細かい議論には全然使えない基本でしょう。
> 「同じ」というのが実は評価基準によって複数あり得て
> しかもその相互間で衝突が起き得るものである以上、
> 重要なことは「何の点において同じ」かという「何の点」
> すなわち同じこと自体ではなく
> 何の点を重視して評価するかという観点です。

なるほど。でも……

> 交通違反についても同じことが言えます。
> 「公平」というものが差の不存在を示すなんて単純な話ではないことは
> 既に指摘したとおりですが
> 捕まる人と捕まらない人がいたって
> それがどういう観点で同じか否かを考えることの方が大事なのであって
> それを放っておいて単純に「同じ」だとか「違う」だとか議論するのが
> ナンセンスなのです。

……交通違反の取り締まり、例えば駐車違反の取り締まりとか、
スピード違反の取り締まりとかの場合は、どのような観点に
よって公平といえるのか、具体的に頭に浮かんでいません。


> >> 公平と平等は必ずしも同じ概念ではないとは言え
> >> 憲法14条の差別の禁止が
> >> 異なる扱いをすることを全て禁止していると読んではいけないことと同じ。
> >(引用順を変えます)
> >> ちなみに英語の「fair」の反対語は「foul」
> >> 不正・違法・こすい・ずるいなどの訳語を与えられるもの。
> >> 単純に「差がある」だけではだめ。
> >
> >公平と平等の違いについて、是非とももう少し具体例による
> >説明を伺いたいです。
> 
> 今回の議論に関係あるの?

だってだって、佐々木さんが「ちなみに」と、興味を引くような
ことを書いたから、もっと知りたいと思ったのに〜。

> ……そして平等と言えども絶対的な「等しさ」を要求している訳ではないのが
>   憲法14条の話です。
>   合理的な区別であれば許されるということは
>   ある基準からは平等とされないかもしれないけど
>   それゆえに直ちにだめとなるのではなく
>   違う扱いをすることの合理性があれば許される
>   言い換えれば違う基準で平等であり、その基準が妥当なら
>   憲法14条違反を問わないというのが肝要な訳です。

違う基準で「平等」なの?
違う扱いをすることの合理性という話は、どちらかというと
「この程度の揺れ(範囲)なら、平等に含めていいじゃん」
といったようなことと理解していました。
同じことを言っているのかも知れないが、私はニュアンスが
つかめていないです。

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阿部圭介(ABE Keisuke)
koabe@mcc.sst.ne.jp (NetNews用)