佐々木将人@函館 です。

>From:Nagata
>Date:2003/06/15 19:15:18 JST
>Message-ID:<bcigk6$15nt$1@news2.rim.or.jp>
>
>100件の犯罪に対して50件だけ処罰されるという
>のなら個人的には、まぁまぁ公平かな?と思いますが

私その感覚がそもそもおかしいと思います。
公平さを比率で判断することに何の意味があるんですか?

端的に言いましょう。
警官に賄賂を送って見逃してもらった場合
他にも捕まっていない人がいて
暗数を含めた全犯罪に占める有罪処罰の率が50%だとしても
これは我々は「不公平」と評するのではないのですか?
そしてその理由は比率ではなく
「お金で処罰を逃れた」という点に求めるのではないですか?

公平さを判断するのは
「差が発生した理由は何か」という検討の結果
「その理由は正当だor正当ではない」という評価をして
その評価をもって公平か否かの判断にしているはず。
比率のような「差の存在」自体では
公平かどうかを判断しないはずです。
……暗数も含めて犯罪者を全部有罪にしないとだめだという
  非常識な極論者を除けば……。

>逆にいえば、盗撮自体犯罪なの?も不明ではあります。

「盗撮」の定義は?
その定義によって、
別の点で処罰されるのは別に問題ないと思います。

>記憶で書いていますが、トイレの盗撮の検挙?

新聞報道された例はたいてい都道府県ごとに定めている
「迷惑防止条例」違反ですよ。
トイレなら軽犯罪法1条23号もありますが……。
(個人的には軽犯罪法の規定を刑罰規定だと思いたくないのではあるが。)

それにやってはいけないことについて
全て刑罰をもって対抗するというのも
それはそれでいかがなものかと私は思います。
……別に刑罰でなくてもいいんじゃないんですか?

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cal@nn.iij4u.or.jp  佐々木将人
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