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岡山県にある神社の神主の孫である少年・柾木天地(まさき てんち)は, 山のほこらに収められていた御神剣を好奇心から抜き, 封印されていた鬼を解放してしまった。その鬼, 魎呼(りょうこ)と名乗る少女は, 700年に渡り封印されていた憂さ晴らしと称して天地に襲いかかり, 学校を全壊させた挙げ句, 柾木家に居候を決め込む。
魎呼はかつて宇宙海賊であり, 柾木家の先祖である遥照(ようしょう)によって地球に追われ封印されたのだった。その後, 兄・遥照を探し求めて来た阿重霞(あえか)・砂沙美(ささみ)の樹雷皇女姉妹, GP(銀河警察)の一級刑事・美星(みほし), 天才科学者・鷲羽(わしゅう)と, 天地の周囲に宇宙から美女・美少女が次々にやって来る。
パイオニアLDCからOVAとして発売されました。第1話〜第6話が第1期シリーズ, 第7話にはスペシャルが相当(第1期扱い), 第8話〜第13話が第2期シリーズです。その後長らく間が開きましたが, 第3期シリーズ(VAPに移籍)が発売されました。なお, 第3期シリーズが待たれる間に, 天地世界を補間する小説「真・天地無用! 魎皇鬼」が出版されています。
根強い人気を持つ天地シリーズの根幹となるのが, このOVA版です。極めて広大な世界・歴史・物理法則その他の設定を背景に持ち, しかもそれを安易に説明しないという手法で, 作品の奥行きを広いものにしています。その多大な裏設定は, 本編の他に前述の小説「真〜」などで一部公開されています。
後に世にでた作品と区別するため, OVA版の系列にある作品は「梶島天地」などと呼ばれます。これは企画・原案・キャラクターデザインの梶島正樹氏に由来し, 梶島氏が作った作品世界に準拠したものだけがそう呼ばれます。
なお, 番外編「宇宙刑事美星 銀河大冒険」はOVAの世界からはみ出しており, 「梶島天地」には含まれません。後のTVA版「天地無用!」の原型となった作品です。
| 記事上の評判 | ☆☆☆☆☆+ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | ☆☆ |
| 水野の評価 | ☆☆☆☆☆+ |
岡山県に住む高校生・柾木天地の前に, ある日突然宇宙船が墜落した。乗っていた女性は魎呼と名乗り, 宇宙海賊に追われていると言って救いを求める。が, 実は魎呼こそ宇宙海賊であり, 追って来たのはGP(銀河警察)の美星一級刑事だった!
タイトルは第一話〜第十話が「天地無用! 地球篇」, 第十一話〜第十三話が「天地無用! 特別興行」, 第十四話〜第二十六話が「天地無用! 宇宙篇」となっています。
OVA版が元になってはいますが, そこから派生したCDドラマや小説の独自展開に多大な影響を受けています。放映前には大きな期待が寄せられ, 実際に天地シリーズの商品展開を大きく広げたのですが, OVAシリーズにあった広大な世界感を縮めてしまい, OVAからのファンにはあまり受け入れられませんでした。また, これ以降の天地シリーズのほとんどがTVA版設定を元にして作られたため, 本流である筈のOVA(即ち「梶島天地」)の展開が止まってしまうという本末転倒な状況を作ってしまいました。
以下は水野の個人的な感想です。設定は主役全員が多かれ少なかれ変えられていますが, 特に美星に関する変更は気に入りません。OVA版の美星は天然ボケ・運頼みではあっても有能な刑事だったのですが, TVA版では清音という相方を得て, 比較のためか完全に無能にされてしまい, ただの足手まといになってしまいました。美星がいたために清音が生まれたはずなのに, 逆に清音なくして美星が存在できなくなっているのは, 美星の価値を地におとしめています。
| 記事上の評判 | ☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | ☆ |
河井砂沙美は小学4年生の女の子。元・演歌歌手の母親「ちひろ」と, 高校生の兄「天地」と一緒にレコード店を営んでいる。ある日, 注文を受けてCDを宅配に行ったら, そこにいたのは「魔法の国ジュライヘルムの女王候補」を名乗る「津名魅(つなみ)」さん。彼女が女王となるためには, 「魂を同じくする者」砂沙美が魔法少女となって良い子ちゃんにならなければならないのだと言う。
津名魅さんの度を越したマイペースぶりに流されてしまい, 御目付役の小動物「魎皇鬼」も付けられ, 魔法少女プリティサミーにされてしまった砂沙美。津名魅様はそのまま帰ってしまった……CDの代金払わずに! だがその頃, 津名魅様のライバルらしい女王第2候補「裸魅亜(らみあ)」がサミーの邪魔をしようと, もう一人の魔法少女ピクシィミサを誕生させていた。
パイオニアLDCからOVAとして発売されました。
このシリーズの発端は, OVA「天地無用! 魎皇鬼」CDドラマスペシャル「天地開闢時空道行」における, 砂沙美の創造した世界「学園無用!」です。ミニドラマのストーリーは, 魔法少女プリティサミーとなった砂沙美が喧嘩する魎呼と阿重霞を過度に仲良くさせるというものです。これが極端に人気が出てしまったため, それ以降も番外編などでサミーがたびたび登場するようになり, TVA「天地無用!」にも出演し(第12話), 遂には「天地無用!」シリーズからスピンオフして単独のシリーズになってしまいました。
OVA化当時はTVA化の予定はなかったため, シリーズ構成で遊んでおり, 「サミー全26話計画」なるものが作られました。曰く, OVAが第1話・第2話で, 先行発売されたCDドラマが第3話, 小説版が第4話, パソコンゲーム版が第23話〜第26話で, これ以降もシリーズが続くようなら第5話〜第22話ということにする, とのこと。TVA化されて以降はうやむやになりましたが, 第10話あたりまでは埋まったようです。
| 記事上の評判 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | (観ていないので評価不能) |
GP(銀河警察)の亜空間ブロックに拘留されていた超A級犯罪者・禍因(かいん)が, 時空干渉を起こして脱走。その余波でGP本庁は消滅した。禍因はかつての樹雷皇によって捕縛されたことから樹雷皇家に強い怨みを抱いており, 樹雷の一族に対する復讐に乗り出した。
柾木家では, 天地の父・信幸が高校時代に撮った映像を映写機で再生していた。映っているのは若き頃の母・阿知花。ところがそれを観ている最中, 突然フィルムから阿知花の姿が消え, 同時に観ている天地の身体が分解されていった。
シリーズ初の劇場版であるこの作品は, 「天地無用!」と同一の世界です。
| 記事上の評判 | ☆☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | ☆☆☆ |
河井砂沙美は小学4年生の女の子。のーてんきな両親, 父「銀次」と母「ほのか」と一緒にレコード店を営んでいる。ある日学校から帰ってきたら, 家にいたのは「魔法の国ジュライヘルムの女王候補」を名乗る「津名魅(つなみ)」さん。彼女が女王となるためには, 「魂を同じくする者」砂沙美が魔法少女となって良い子ちゃんにならなければならないのだと言う。
津名魅さんの度を越したマイペースぶりに流されてしまい, 御目付役の小動物「魎皇鬼」も付けられ, 魔法少女プリティサミーにされてしまった砂沙美。津名魅様はさっさと帰ってしまった。だがその頃, 津名魅様のライバルらしい女王第2候補「裸魅亜(らみあ)」がサミーの邪魔をしようと, もう一人の魔法少女ピクシィミサを誕生させていた。
| 記事上の評判 | ☆☆☆☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | (観ていないので評価不能) |
6人の美女・美少女に囲まれ, ドタバタの絶えない柾木家。そんなある日, 天地が一大決心。神主としての修行のため, 柾木家を離れて東京で一人暮らしをすると言うのだ。当然全員反対するが, 天地の強い意志は変わらず, ついに柾木家を去って行ってしまった。
上京した天地は土田天満宮に身を寄せる。転入した渋谷天満宮高校に待っていたのは, 神代佐久耶という女の子, そして「君のことが好きになりました」といういきなりの愛の告白だった。
天地世界を一旦分解し再構築したとのことですが, そのためにOVA版からするとまったくの別物になってしまいました。それまであった魅力的な要素を失い, 新たに加わった要素が失ったものに釣り合うほどではなかったため, この「新・天地無用!」から観た人にはそれなりに評判が良くても, OVA版から観続けている人には大変に嫌われました。
以下は水野の個人的な感想です。新規参加のキャラクターは充分に魅力があります。全体を通して見た場合, 面白いストーリーだと思います。ですが, 旧来のキャラクターが崩され過ぎており, また1話1話を見ればなんじゃこりゃなストーリーというのはいただけません。なぜこれが「天地」シリーズとして作られなければいけなかったのでしょうか?
| 記事上の評判 | ☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | × |
700年の昔。樹雷の星祭り・スターティカの日, 少女と少年は出会った。闇の少女は光の皇子にプレゼントを渡そうとするが, 親衛隊に阻まれ, そのまま闇に封印された……
柾木家はクリスマスを迎えて大騒ぎ。クリスマスはスターティカに似ていると, 砂沙美も大喜び。その様子を闇から覗いている影があった。あの光の皇子に似た少年に, あの時渡せなかったプレゼントを渡そう……
半年後の夏。墓参りを済ませた帰り, 柾木神社の石段を登る天地の前に一人の少女が現れた。彼女の名は麻由華(まゆか)。そして彼女は「パパ, 遅くなってごめんね」と言って天地に抱きついてきた。動揺する一同だが, 麻由華は自分と天地の名前しか記憶になかった。
第1弾が天地の母親をテーマとしたのに対し, 劇場版第2弾となるこの作品は天地の娘(?)をテーマとして描かれています。世界観はOVA第1期シリーズ脚本の長谷川菜穂子氏による小説版に準拠しています。実際, この作品の公開後に執筆された小説が, この作品の前日譚・後日譚の形を取っていました。
| 記事上の評判 | ☆☆☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | ☆☆☆☆ |
柾木天地の時代より時を遡ること750年。樹雷の皇太子, 後の樹雷皇となる柾木阿主沙は武者修行の旅に出ていた。異様な海賊との戦闘で負傷した阿主沙は, 未開の惑星に降り立つ。その星で出逢う少女こそ, 後の樹雷第一皇妃・船穂であった。
樹雷の皇太子・柾木遥照は, 12歳になる年に銀河アカデミーに留学した。そこで彼の案内役となった少女はアイリ・マグマ, 樹雷との関係が悪化している宗教国家アイライの元首の娘である。彼女との出会いが, 樹雷皇家の中で微妙な立場に立たされていた遥照の頑な心を変えていった。
2万年もの昔。惑星かなみつの孤児院で育った白眉鷲羽は, 18歳の誕生日を迎えて正式に樹雷皇立アカデミーに入学することになった。研究課題は, 自分にも理解できない自身の能力, 存在の解明。アカデミーで彼女は様々な人と出会う。師である夷隈。何かと敵視してくるクレー。後に大きな影響を性格に受ける凪耶。……そして庭瀬美釀, 短い期間ながら彼女の夫となる男。
梶島天地の膨大な設定から, アニメで描き切れない分を補間する目的で出版された小説です。柾木天地の物語は, 梶島天地の中心に位置する話ではありますが, 脇役となった人々にも当然様々な物語があるわけです。小説で明かされた出来事が, アニメでのキャラクターを形作る要素となっています。OVA「天地無用! 魎皇鬼」の第3期シリーズを待ち続けたファンにとっては聖書に等しい存在です。
CCSFとしては小説を取り上げることは普通しないのですが(アニメのノベライズにしろ原作にしろ, 話が重なるので), この小説シリーズは特例です。
| 記事上の評判 | ☆☆☆☆☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | ☆☆ |
| 水野の評価 | ☆☆☆☆☆ |
いつもの通り魎呼と阿重霞に迫られて逃げ出した天地。だが, その日天地は帰って来ず, そのまま失踪してしまった。
6ヶ月後, 鷲羽の指示により美星・清音は銀河科学アカデミーで, 砂沙美は樹雷星で, それぞれの情報機関から天地の行方を追っていた。魎呼と阿重霞は, 鷲羽作の天地レーダーを手に地球上を探して回っていた。だが, やっとの思いで見つけた天地は大学生となっており, ハルナという女性と同居していた。
劇場版第3弾となるこの作品は, 「天地無用! in LOVE」に続きTVA版「天地無用!」と同一の世界です。
「この作品をもって『天地無用!』シリーズは完結」と発表されたため, OVA「天地無用! 魎皇鬼」の第3期シリーズを待ち続けていたファンの間で大騒ぎになりましたが, 結局TVAから始まった「天地無用!」シリーズの完結であり, 「天地無用! 魎皇鬼」シリーズはまだ続くものだということで落ち着きました。
| 記事上の評判 | ☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | (観ていないので評価不能) |
柾木天地の小・中学時代の後輩である岡山県の高校生, 山田西南(やまだせいな)。外に出れば黒雲が湧き, 自転車に乗ればどこかしら壊れ, 水溜りがあれば車が水を跳ね, 自営業の家に帰れば客がいなくなり, 服のボタンは必ず掛け違い, 階段は毎回踏み外す等々, 異常なまでに不幸な彼は, 友人からは「せいな」ならぬ「さいなん(災難)」と呼ばれている。
ある日, いつものごとく降り掛かる災難を避けながら自転車で走っていた西南が柾木家の近くに来た時, 突然タイヤがパンクした。その修理をしている最中に, 何か巨大なものが墜落。気がついたら西南は, 雨音・カウナックという女性に介抱されていた。彼女は西南を柾木家の人間, 即ち樹雷皇家の縁者と勘違いし, GP(銀河警察)に勧誘する。反論する暇すら与えず, 姿を消した雨音。西南の手にはGPの入隊案内書があり, 唇にはうっすらと紅が残っていた。
これはTVAですが, OVAの系列, すなわち「梶島世界」に属する物語です。そのためOVAシリーズのファンに非常に期待を寄せられました。世界感をはみ出すほどに監督が暴走した面もありますが, 概ね好評のようです。
OVA第3期シリーズが終了してから1年後という設定です。
| 記事上の評判 | ☆☆☆☆☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | ☆ |
| 水野の評価 | ☆☆☆☆ |
AIC制作という点以外, 従来の「天地」とも「サミー」とも繋がりがないようです。スタッフもキャストも一新されていますし。「天地キャラを使う意味が無い」と, 褒める意味でも貶す意味でも言われました。
| 記事上の評判 | ☆☆☆☆ |
|---|---|
| 妄想喚起度 | ☆ |
| 水野の評価 | ☆☆☆☆☆ |
天地の弟「柾木剣士」が主人公となります。また, 「フォトン」の世界と交錯する模様です。
企画段階では, GXPよりもこちらを先にやる予定だったらしいです。「聖機師物語」の企画(TVAだったらしい)が出たのが「デュアル!」と同時の1998年, 放映予定は1999年秋だったのが未定になり, 「GXP」の制作が始まったのが2000年とか。
| 記事上の評判 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | (観ていないので評価不能) |
| 記事上の評判 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
|---|---|
| 妄想喚起度 | (記事がほとんど無いので評価不能) |
| 水野の評価 | (観ていないので評価不能) |