いいじまです。

佐々木さん:
> ちょっと脱線するけど、私自身は久しぶりに
> 往年の「NTT嫌い、マイクロソフト嫌い」型議論だと思いましたよ。
> (経済原理で合理性のある話なのに、そこには目を向けたくない……。)

同意。さらに脱線の続きになりますがが、ちょっと Amazon.co.jp で商品を漁っ
ていたら、面白いことを発見しました。同じ版元でも、CCCD にする商品としない
商品とがあるんですね。たとえば、東芝 EMI の商品で、

○http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006LF87/
 Changin' My Life「エターナル・スノー」。CCCD。2002/11/07 発売で、
 ちょうどこの数ヶ月前から東芝 EMI は CCCD を出し始めました。

○http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008VHBE/
 「ザ・モスト・リラクシング 〜フィール4」。2003/05/28 発売ですが、
 CCCD という表示はありません。

といった具合。

#別の通販サイトでも確認を取りましたが、前者は CCCD と明記あり、
#後者は CCCD 表示なしでした。

これ、(1)経済原則に忠実なのか、(2)一部の権利者が強硬に反対したのか、ある
いは、(3)単に後者は 74 分を超えているから CCCD にできないというだけなの
か……最近では J-POP やアニメ系の場合はアーティスト側がいくら抵抗しても
強制的に CCCD になってしまうという話も聞くので、たぶん(2)ではないんだろ
うなあ。

> >1.CCCD を買ったけど正常に再生できなかった
> > →消費者契約法を持ち出して、返品不可というメーカーの主張に反論する
> >  余地あり。これは今後出てくる問題でしょう。
> 
> これは消費者契約法を持ち出さなくとも勝てると思いますよ。

私だったら消費者契約法なしで自力で勝つ自信はないです(^^;)

相手方の主張は「保証なし・返品不可という条件を承知で購入したはずではない
か」ということになるでしょうし、実際そういう形態の商売も電気部品のジャン
ク品などでは成立していますし、コンピュータソフトでも相性問題による返品は
原則不可。このへんの商品と CCCD とで法理上どういう違いを主張できるのかと
いうと、音楽メディアは必ず正常に再生できるのが昔からの「通例」である、と
いう程度しか私にはわからない…。

まあ、私ならメーカーに電話して返品不可の言質を取ってから消費生活センター
行きでしょうな。下手に少額訴訟をやって、メーカーのプロ法律家集団を敵に回
して敗訴の判例を作るのは嫌だし。

> >2.CCCD だということを明示せずに販売していた
> > →「事実を知っていれば買わなかった」として、錯誤による契約無効を
> >  主張する余地あり。
> 
> でも、CCCDなら買わなかったということを表示していないと
> だめなんじゃないかなあ……。

その落とし穴がありましたか。

ただ、私の場合は CD はほとんど通販なので、CCCD なら買わないという意思表
示をする機会がありません。まあ、強引に問い合わせれば答えてくれるかもしれ
ませんが。

で、もし、CCCD ならその旨表示するはずの業者に CCCD 表示なしの商品を注文
して、届いた商品が CCCD だったら、売り主の責任として着払いで返品するつも
りでいます。(ちなみに Amazon の場合、自己都合返品は送料元払いです。)

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飯嶋 浩光 / でるもんた・いいじま   http://www.ht.sakura.ne.jp/~delmonta/
IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta           mailto:delmonta@ht.sakura.ne.jp