成り行き上、
In article <e5emct$8ve$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>私も、「多分、こういう意図でCFXと異議の取扱を替えてあるのだろう」と
>思っていることはありますが、
という話を展開する前提になる情報を論述してしまったので、
簡単に展開しておきますね。
wacky氏に理解できるとは思えないんですが、
別に彼だけが読者じゃないんだし^_^;

In article <e5p40l$qgp$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>NGMPのようなルールを定める目的は何かということです。
>意思表示が「あったか無かったか」を
>客観的に判断する基準を確保することでしょ。
>従って、意思表示は、
>可能な限り「確実かつ速やかに検証できる」手段によって
>行われなければならないのです。
>
>もちろん、その意思表示が「必要な人に確実に伝達される」ことも
>保証されねばならない。
>そのあたりの兼ね合いによって、
>「何を投稿で意思表明」し「何をE-Mailで意思表明」するかが
>選択されねばならないということになります。

この理路で、「CFX」と「異議」との取扱いの差異を
合理的に説明できることを指摘しておきます。
もちろん、私は過去のNGMP制定に関与していないので、
あくまで「可能性の推定」に過ぎないことをお断りしておきます。

ポイントは、「誰に」「どんな速さで」伝達せねばならないかということです。

「CFX」は「速く確実に伝達すること」も、もちろん要求されますが、
それよりも「可能な限り広く」伝達が行き渡ることの方が重要です。
可能な限り多くの参加者が、これに基づいて行動することが求められるからです。
また、CFXでは、充分に長い期間を設定したり、
繰り返しアナウンスすることを要求したりすることによって、
「速く確実に伝達」できないことへの対策を採ることができます。

「速く確実に」よりも「広く」を優先するのであれば、
nntpによる「記事の流通」が相当程度以上に広がることを
要件とするのが合理的です。

一方、「異議」は、必ずしも「広く」伝達されることを要しません。
もちろん、いずれは全ての参加者に情報が伝達されるべきですが、
それは「急がない」話であり、事後報告であっても構いません。
異議の提出に際して、一般参加者が急いで採らねばならない行動が
存在しないからです。

それに対して、「異議」が確実に伝達されねばならない特定の人物が居ます。
それは「担当の管理人」です。
異議の有無によって、管理人が直ちに採らねばならない行動が変わるからです。

「特定の人物への伝達」が重要なのであれば、
E-Mailの到達を要件とするのが合理的です。

In article <e5b1q9$9h6$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>CFXについては「記事の流通」が確認されることが本質的な要件です。
>CFA/CFRへの異議については、「委員会への到達」が本質的な要件です。
という取扱いの差異は、
以上に述べたような観点において、非常に高い合理性を有しています。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp