ストーリー:
西暦2075年。地球, 宇宙ステーション, 月の間には定期便が飛び交い, 人々にとって宇宙は日常の世界となりつつあった。
そんな時代に大きな問題となっていたのは, 宇宙開発に伴って発生するデブリ――使われなくなった人工衛星, ステーション建築時の廃棄物, あるいはそれらが衝突して飛び散った破片――が地球の周囲を飛び回っていること。2068年に起きた高高度旅客機とデブリの衝突事故, たった一本のビスによる惨劇以来, この問題は深刻さをもって注目されていた。
星野八郎太(ハチマキ)は, テクノーラ社で同僚のフィーやユーリとともにデブリ回収作業に従事するサラリーマン。だがデブリ課は, 収益性の低さから人員を割かれず, 半人前・半端者の集まり・一課にも満たない「半課」と呼ばれ社内で白眼視されている部署だった。そんなデブリ課に3年ぶりの新入社員・タナベがやってきた。