石原@ザ。ランスです。

どうも、話が噛み合ってないなあ・・
ひとつずつ、ほぐしていくしかないんだろうけど、自信ないなあ。

In article <dc9nvt$1ofc$1@news.jaipa.or.jp>, kenji@nasuinfo.or.jp says...
>下層部分の温度が高くなることで対流が発生します。圧力勾配ができます。赤道直下の、
>空気が角運動量をもっていないところでは、上昇気流を補うだけの風が周囲から入り込ん
>でくるだけです。空気の粘性による力とで圧力勾配がつりあいます。また上昇気流の速さ
>の風では暴風にはなりません。

「赤道直下で角運動量がない」というのがよくわかりません。
コリオリ力でしたら、たしかにないけど。

>でも、緯度が高くなると空気の塊が角運動量を持ちます。それが中心部分に吸い込まれる
>と、フィギアスケートで広げた手を狭めたときのように高速に回転を始め、台風の暴風が
>発生します。中心方向への風の速度成分は上昇気流のスピードに過ぎませんが、中心方向
>に直角な風の成分は高速になります。このスピードが速いためにコリオリの力が働き始め
>ます。緯度が高い所での低気圧では、空気の粘性よりもコリオリの力のほうが利いてくる
>ため、圧力勾配とコリオリの力が釣合うと考えます。
>
>私は「台風の渦がコリオリの力によってできる」とする言い方は誤解を生み易いと主張し
>ます。m ω x v (ωは 2Π/24hour) のコリオリ力が上昇気流の速度の風に加わりつづけ
>ることで、台風の暴風を発生させていると思わせてしまうからです。上昇気流の速さの風
>に m ω x v の弱いコリオリ力追加しても台風の暴風にはなりません。

「風にコリオリ力を追加する」というのはどういう意味でしょうか?
風と力が足し算できるんでしょうか?全然、ディメンジョンが違うんですが。

>「台風の等高線が
>発生させる圧力勾配とコリオリ力が釣合っている渦の形ができている」と言い換えるべき
>だと主張します。

言い換えるも何も、最初からそう言ってるんですけどね(正確には遠心力も考えないと
いけないけど)。気象学の教科書を参照下さい。

整理のため、以下の質問をさせていただきます。

1.「弱いコリオリ力」といいますが、圧力勾配が 2hPa/100km の場合で、それにコリオリ力が
釣り合うのは 23m/s の場合であることは既に示しました(是非計算して確認して下さい)。
圧力勾配と比べてコリオリ力は決して弱いとは言えない。いや、風を駆動してるのはその程度の力
だと言うほうが分かり易いか?ともかく、この点はよろしいでしょうか?

2.角運動量と言うけど、
>と、フィギアスケートで広げた手を狭めたときのように高速に回転を始め、台風の暴風が
>発生します。
このような角運動量保存が保証されてるのは中心力場の場合だけですよね。
コリオリ力という明らかに中心力じゃない力が働いてるのに、これが成り立つというのは、
根拠があってのご主張でしょうか?

3.台風の暴風を角運動量で説明するたしたら、何故[北/南]半球では必ず[左/右]巻になるんでしょうか?



-- 
 石原 幸男
<Yukio Ishihara of theR.A.N.S.>
 ishihara@y.email.ne.jp
 http://www.nn.iij4u.or.jp/~therans/
黍粥は塩に椰子油にサザエ・イソノ祝う隣で虚仮にするまで(詠み人しらず)