"Taro Yoshida" <taro@dcc.co.jp> wrote in message
news:e5itm5$77v$1@dccns.dcc.co.jp...
> >どうやら、出発点から違っているようですね。
>
> 出発点はyamさんが発明者の保護、私が公共の権益ですから
> これは確かに逆の立場なのですが、

違います。
発明者の保護は、手段でしかありません。
発明者を保護する事で、医薬品の開発を促進するのが目的です。
ただ乗り業者がのさばる事で、医薬品の刷新が滞る事を防ぐのが
目的です。ぶっちゃけた話、貧乏人を喜ばせるために、ジェネリック
を推進するのは、結局間違いだと言っているのだよ。

> でも無限にオリジナルを保護すると、
> オリジナルが権利を放棄しない限り永遠に独占状態が続くわけで
> 公共の権益の点ではこれは避ける必要があります。

オリジナルが権利を放棄しなくても、切れていない特許と
同様で、それに見合うコストを払ったりクロスライセンスで
おたがいにちゃらにする事がなされれば、独占にならないし、
公共の利益も守られます。
というか、それが望ましい姿だと思うね。医薬品業界間で
切磋琢磨していくべきで、特許切れを口実に他人の技術に
ただ乗りする事だけを考えて、自ら何も生み出さないような
事業者は存在できないようにすべきだと思うね。

> 医薬品も、例えばビタミンEのように人工合成法が特許であっても
> その保護期間の後世の中に浸透し、汎用品となっているものもありますし、
> 先端薬のように現在も特許の保護対象になっているものもあります。

売薬の風邪薬やうがい薬、サプリメントのようなものまで、永遠に保護しろと
いうのが現実的でないのはわかります。
少なくとも昨今盛んに宣伝されている医者で貰うジェネリック医薬品、
「ジェネリックと一言言うだけで、高価な薬と同じ効き目の薬が半額以下で
もらえます」なんて広告している「ただ乗り業者」が大手を振っていられる
状況はあきらかにおかしい。ただ乗り業者が開発コストもリスクも負わずに、
開発コストやリスクを負った企業が得るべき利益を横取りしていたら、
まじめに開発をするものはいなくなってしまい、結局は、公共の利益に
反すると言っているのだよ。