付、憲法解釈 Re: 一部誤解を解くために Re: 靖国問題と中国
"iizuka" <iizuka@comp.metro-u> wrote in message
news:chjb3s$9e2$1@swallow.comp.metro-u.ac.jp...
> 飯塚(東京都)です。
>
> "Golden Cross" <pumpkin-soup@coral.ocn.ne.jp> wrote in message
> news:chgndf$1gv$1@news-est.ocn.ad.jp...
> >
> > 信教の自由が害されない限りは幾らでも政教一致
> > 或いは政教癒着でも憲法問題にはなりません。
>
> はぁ?
> 憲法問題になるでしょう。
> 個人の思想信条と、内政・外交に関わらず政治が癒着すれば、
> それすなわち憲法違反です。
ほほう。「癒着」は、法律用語でもなく、憲法条文上の文言でもありませ
ん。貴方は、その「癒着」と言う一般的に用いられる日本語から、憲法
上の「要件」なり「効果」なりをどのようなものとして導くおつもりですか?
憲法上の条文で担保される意味内容にかかわらしめられない限りは
憲法論的には無意味です。
> 「政治は宗教的に中立でなければならない」というのが、政教分
> 離の精神です。
ほほう。では、何故、「政治的に中立でなければならない」んでしょう?
> 信教の自由を害しないためには、「政治の中立」が不可欠です。
ここでしょうね。「信教の自由を害す」か否かが決定的な理由なのです。
この部分の言葉だけは少なくとも分かっておられるようですね。「政治
の中立」とか「政教分離」とかを信教の自由と無関係にか或いはアプリ
オリにか、はたまた分離してか、独立に問題とする傾向に向けて注意
を促したわけで御座います。
貴方が、先に、「個人の思想信条と、内政・外交に関わらず政治が癒
着すれば、それすなわち憲法違反です。」と仰っているところは、その
意味で賛成できません。あくまでも、思想信条の自由が害されたか否
かが問題なのです。
> これは過去の歴史的経緯をもって結論された近代民主主義の
> 原則の1つですね。
「これは」ってなにを指しておられるのかな?思想良心の自由と無関
係な外形的表面的な政教分離あるいは政治的中立らしき雰囲気或
いは言葉或いは形態を指すのかな?もしそうであるならば、そのよう
なものは「近代民主主義の原則の1つ」等ではあろうはずがありません。
貴方は憲法の解釈などにも違和感を感じない方でいらっしゃるようで
すので、politicsを超えて「法解釈」に少しばかり言及いたしましょう。貴
方の言葉を材料といたしましょう。たしかに、「政教分離」・「政治的中
立」等は法解釈の世界でもよく目にする言葉ですね。ところで、信教の
自由を害さないためには、あなたは、
<どの程度分離される必要があるとお考えですか?>
<どの程度中立であればよいとお考えですか?>
これを、むしろ、私からの貴方への決定的な質問とさせていただきた
いと思います。同じく「分離」に賛成し、同じく「中立」に賛成しようと、そ
の程度に違いを見れば、分離と言い、中立といっても「画餅」の域を出
ることは無い、そうして、結局は、結論である思想良心の自由が害され
たといえるか否かを勘案し、もし、害されたとは言えないとすべき場合
には、やはり政治的に中立なのであり、また、思想良心の自由が害さ
れたと言えない場合が政教分離がなされていると解すべきものなので
あります。したがいまして、、貴方とは大幅に異なり、思想の自由が害
されたと言えるか否かを、程度問題を多分に含む「分離」だの「中立」
だのという「言葉」を発すればそれで解決できると妄想するような手法
で解決することなどは決してしない、これが私の立場で御座います。
> > 憲法がその関心を払うのは自国民の基本的人権だからであります。
>
> あなたは憲法を読み直した方がいいかもしれませんね。(^^;)
> 日本国憲法の精神は、明確に他国に関心を払っています。
> 外国との友和と世界的平和を希求していることは、前文読んで
> も記述してあります。
むしろ、貴方こそが読み直すべきでしょう。「前文」を摘示して憲法論の
結論とするようでは、その手法自体に幼さが感じられます。小泉さんで
さえ、前文くらいは暗記しているのですよ。(^-^;) あなたにはもっとテキ
ストの本体の部分を暗記して欲しいですね。というよりも、テキストを読
んでどうのこうの語るのではなく、できたら一部分でもいいからそれを
越えるあなたご自身の言葉と憲法の理解(テキストの、ではない)が欲
しいところです。
> ただし、今の議論と、憲法の適用範囲とは指摘が大きく的外れ
> てるので、意味がないと思いますね。
いまの議論全てに責任を持つ形では私は対応しておりません。論者の
趣旨が分からない部分も多々あるし、、言葉を超えた意図も読みきれ
ないところが多いからであります。したがって、私は、その中でも、「政
教分離」なりが「思想の自由」と無関係に問題とされてはいないか、憲
法が保障する人権は自国の国民に向けられたものである点の意識を
明確にできてはいないのではないか、仮に、日本国内での人権侵害関
係を語ろうともそれは、中国が容喙できる筋合いにはないことを、また、
少なくとも説明の仕方において、中国が預かりえない人権を楯に何が
しかの主張ができるとする見方は誤りである、という点を指摘するに留
めているの御座います。
>
> > しかし、当該外国がそのことを幾ら叫んでも、両国間での人権
> > の保障の問題はおこらないのです。むしろ、「内政干渉」という
> > ことで反対に批判を浴びる事柄であります。
>
> 靖国の合祀された英霊には人権がないので、最初から人権の
> 問題ではありません。
だれも英霊の人権など問題にする者はいらっしゃらないわけで、趣旨
が不明としか言いようがありません。それに、結論としてだけは私に
賛成とでも?それは、正直申しまして最も迷惑で御座います。v(^-^;)
議論においては私は結論自体に価値をさほどおかない立場ですから。
> その代わり過去を反省して、いい国になったはずの日本が、
> その反省を反故にするような行為をしているわけで、侵略さ
> れた側の国としては無視するわけにはいかないんでしょう。
> 政教分離の原則や、皇国の干城という位置づけを見れば、
> 黙っていられないのもわかるというものです。
そうですか。「今回は」私の関心はここにはありませんので言及を控
えさせていただきます。
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Golden Cross
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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