"Kiyohide Nomura" <knomura@maya.phys.kyushu-u.ac.jp> wrote in message
news:5fu182wec5.fsf@maya.phys.kyushu-u.ac.jp...
> > > パトロン(納税者)の側もそのことは納得している。
> > それはおかしい。
> > 人間の知的活動のうちで基礎科学にこれだけの公的資金が投入されるのは
> > 多くの場合、広い意味で「役に立つ」と考えられているからです。
>
> 単に「経済的な意味で役に立つものにのみ税金を投入すべき」というのなら、
> 日本の納税者はそこまで狭量ではありません。

 役に立たない科学者ほど、ものごとを自分に都合良く解釈しているようですね。

> 少し前の新聞記事にもでていましたが、ニュートリノ研究施設への2千億円支
> 出が決まっており、さらに建設開始を3年早めることが決まったそうです。
> この決定に際して日本の国会で反対意見があったとは聞きません。

 昨夜のニュースショーで報道していましたが、小泉首相は
 総裁選にむけてのパフォーマンスでスーパーカミオカンデ
 を訪れて、制御室のドアに一筆書いたそうです。
 で、その向かいのドアには、小渕さんの一筆が残っています。
 さらに、笑っちゃうことに、「肉眼では見えないんでしょ?
 ニュートリノ」という同じ質問をしたそうね。
 新たに建設される2千億の研究施設も、次期かその次の
 総裁選では「高価な色紙」として利用される事でしょう。

> これと比較して「役に立つ」といわれてきた高速増殖炉の開発では、「もんじゅ」
> の事故の後国会での論戦ありましたね。

 Nomuraくんが、核物理学の王道から外されて恨みを
 抱いている事は、周知の事実ですから、何度も持ち
 出さなくても結構です。

> アインシュタインの誘導放出(1916)
> メーザー(1954)
> レーザー(1960)
> レーザーの経済的利用 (1970年代後半頃ー)
>
> また、レーザーについて多少とも詳しい本では誘導放出について触れています
> ね。
> > その場合は、第一発見者の業績は全く「役に立っていない」。
> というのはこの場合、どういう意味でしょうか?
>
> 「第一発見者」が経済的に利益を受けていない意味では、同意します。
> アインシュタインは元より、メーザー、レーザーの開発者のタウンズ、理論的
> に量子光学の裏付けをしたバソフ、プロホロフもノーベル賞という名誉はとも
> かく、特許料で稼いではいません。

 レーザーの実用化にとって、最も貢献があったのは半導体メーカーの
 技術者、ちゅうよりある意味職人ですね。日亜化学の中村氏なんか、
 その最たる例。理論研究より装置の工夫だけで名をなした人です。