In article <e5muuj$2kn$3@caraway.media.kyoto-u.ac.jp> wacky@all.at writes:
>>そもそも、ルールを変更することについて議論しているのに
>>「そ〜ゆ〜ルールなんだよ」は反論として無意味でしょ。
変更することに対しての反論じゃないよ。
そこでズレてるね。

変更を論ずる「前に」、「現状を正しく理解しな」ってこと。
間違った現状認識を前提に変更を論じたって、支離滅裂な結論しか出てこない。
wacky氏の論は、この当然の理路を、呆れるくらい忠実に追っている。

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そんなことより、以下の記述には根本的に呆れましたな。
#本気でfj.sci.lang.japaneseへ振ってやろうかとも思う^_^;

>その「特定の1つが到達しなかった」状況を指して「全てが到達しなかった」
>と指摘していることくらい文脈から明らかでしょう。

あのねえ……
いくら文脈に合わせろったって、
自分が使った表現と根本的に矛盾する意味に読めってのは無茶だよ。

「全てが到達しなかった」という表現の曖昧性は
「“全てが到達”しなかった」と読むか
「全てが“到達しなかった”」と読むかの問題。
例えば話題の対象がABCの3つあるとして、
前者なら、到達しなかったのはABCのうち1つ以上
(A、B、C、AB、BC、CA、ABCの7通りのうちどれか)、
後者なら、到達しなかったのはABCの全て。

「特定の1つが到達しなかった」というのは、
例えばその「特定の1つ」がAだとすると、
とにかくAが到達しなかったというだけで、
BCが到達したかどうかは無関係。
つまり、到達しなかったのは
A、AB、AC、ABCの4通りのうちどれか。
この状況を「全てが到達しなかった」と表現する余地は全くありません。

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ま、いいや、
とにかくもwacky氏が「文脈に沿った意味」であると主張する内容に
修正した文を見てみましょうか。
#実は修正したからって文脈に合うわけじゃないんですが、それはさておき……

>>>・異議の記事が届いているのにメールなどが委員会に届かな
>>>  かった場合などで、委員会側での救済処置ができません。
>>提案者が担うべきなのは「送る」事であって「到達させる」事ではないでしょ
>>う。わざわざ同じ内容を3者に送る意味は「不達によって提案や異議が消失す
>>ることを防ぐ」ことであって、
「(3者のうちの)特定の1つが到達しなかったら却下」
>>というのは本
>>末転倒なのではないでしょうか?

結局、早い時点で指摘した問題点は全く変わっていませんね。
つまり、さいとうさんの提案に対する反論や批判には全くなっていない、
全く別次元の問題を持ち出してケチをつけているだけにしかなっていない
という問題点です。

どこから紐解くか迷ったんですが、やはり
「特定の1つが到達しなかったら却下」
という表現のあたりから行きましょうか。

この表現自身は、実は間違いではないんですが、
上に引用したwacky氏の文章の中の文脈に置くと「間違い」になってしまう。
何故そんな妙なことが起こるかというと、
この表現の有する情報が不完全(不正確)だからです。

ポイントは、
In article <e5lm7q$ej1$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>しかも、「却下」とは「無条件に却下」ではなく、
>一定の救済措置を講じて、
>なおかつ救済できなければ却下というのが正しい運用。
というところにあります。

つまり、wacky氏の論述のように
>>わざわざ同じ内容を3者に送る意味は「不達によって提案や異議が消失す
>>ることを防ぐ」こと
であるというという事実認識と
「特定の1つが到達しなかったら却下」
という事実認識を「対立するもの」として論ずるのは、
「却下」=「無条件に却下」である限りにおいて正しい。

しかし、事実は「却下」≠「無条件に却下」であるから、
上に引用したwacky氏の論述は意味を成さなくなってしまう。

というか、そもそも「却下」≠「無条件に却下」を前提にしないと、
wacky氏が批判しようとしている対象の文章に出てくる
「救済措置」云々という表現自体が意味を成さなくなってしまうんだけどね。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp