Re: [命題]任意の二つの集合 A,B について、A から B への単射があるか、または B から A への単射がある
工繊大の塚本です.
In article <3f8ae5bc-7c97-49c3-8b82-5e37a1552c02@d17g2000yqb.googlegroups.com>
KyokoYoshida <kyokoyoshida123@gmail.com> writes:
> In article <100719003500.M0107106@ras1.kit.ac.jp>
> Tsukamoto Chiaki <chiaki@kit.ac.jp> writes:
> > さて問題.
> > 問 1: 射影 pr_A: A × B → A, 射影 pr_B: A × B → B は
> > それぞれどう定義しますか.
>
> pr_A:={((a,b),a);a∈A,b∈B}, pr_B:={((a,b),b);a∈A,b∈B} と定義します。
写像とは定義域と値域の積集合の部分集合である,
という立場で頑張る姿勢は評価しますが,
> > 問 2: 写像 f: A → B と A の部分集合 C に対して
> > 像 f(C) はどう定義しますか.
>
> f:={(a,b)∈A×B;b∈B'⊂B and (a,b),(a,b')∈A×B⇒b=b'}
これは全く駄目です.
A × B の部分集合 graph f は
(*) 「 (a, b), (a, b') ∈ graph f ならば b = b'」
という条件を満足する部分集合ですが,
その条件が graph f を定めるわけではない.
# そのように定まるなら, A から B への写像は
# 一つしかないことになる.
又, (*) の条件を書くときに, graph f ではなく
A × B を書いてしまうのは, どうにかなりませんか.
> その時,f(C):={b∈B;(a,b)∈f∩(C×B)}
> と定義すればよいでしょうか。
そういったところがきちんと出来ていれば,
この答えで合格点が出せるのですが,
なかなかそうはいきませんね.
> fが集合Xから集合Yへの写像 ⇔
> (i) もしX≠φならY≠φ
> (ii) f⊂X×Y' (但し,Y'⊂Y)で∀(x,y),(x,y')∈X×Yに対してy=y'
>
> ではどうでしょうか?
ここも (*) の条件が書けないでいますね.
--
塚本千秋@数理・自然部門.基盤科学系.京都工芸繊維大学
Tsukamoto, C. : chiaki@kit.ac.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735