fj.sci.lang.japanese,fj.rec.railの記事<bhffmi$d9i$1@bluegill.lbm.go.jp>で
        toda@lbm.go.jpさんは書きました。
> 「スタート地点がずれた」としても「逆順」にはなりませんよね。
> つまり、「つぎ」が「そのつぎ」より先順であるという事実を
> 誤解する余地は無いと思います。

はい。でも

> 「スタート地点がずれた」理解に至った場合、
> 「つぎ」の基準として存在するべきものを探して
> マゴマゴしている間に……という悲劇は起こり得るかもしれない。
> でも、逆順に理解してしまう場合ほど
> 深刻な悲劇には成り得ないのではないでしょうか?

これは主観的にすぎませんか。

> ルールを知らない人には
> (1)一発で理解させる
> (2)悩ませる
> (3)誤解に至らせる
> の順に望ましいわけで、
> このうち(1)が現実的に難しいとすれば(2)が比較最善だという意味で、
> 「わからなくて悩む」よう誘導することを主張しています。

それは理解しました。

> 「スタート地点がずれた理解」は、細部まで見れば(3)ですが、
> 最も重要な部分(目前に居る2便の順序)は理解できているわけですから、
> 部分的には(1)だと言えます。

「目前にいる2便の順序」はほんとうに「最も重要な部
分」でしょうか? それらより先に出発する電車があとか
ら入線してくる可能性は考えないのですか?

問題をもうちょっと明確にしてみます。いくつもホーム
がある始発駅で、自分があるホームにいて、両側の番線
の表示板にそれぞれ出発順序が単独で表示されていると
しましょうか。全ホームの出発順序はどこか別のところ
に表示されていて、ここからは見えない。

で、両側に「こんど」「つぎ」とあったら、どちらが先
であるかわからない。戸田さんの主張では、わからなく
て悩んだあげく正解に達することはあるだろうけど、悩
まずに逆順であると誤解してしまい、結果として最初に
出発する列車を逃してしまうかもしれない。両側が「つ
ぎ」「そのつぎ」だったら、少なくともどちらが先に出
るかはわかるのだから、その2つのうちでは先に出る列
車を逃さずにすむ。前者よりは後者のほうが被害の程度
は少ない。そういうことでしょうか?

しかし、両側が「つぎ」「そのつぎ」の場合、最初に発
車する列車が「つぎ」であるというルールなら、人によ
ってはそれより先に発車する列車があるかもしれないと
思って別のホームを駆けずり回ることになるでしょうし、
あるいは「つぎ」より先に発車する列車があるようなル
ール(「こんど」「つぎ」「そのつぎ」の順序である場
合など)であれば、関西の人は「つぎ」より先に発車す
る列車があるとは夢にも思わず、最初の列車を逃してし
まうかもしれない。

つまり、いったんどこかで「こんど」「つぎ」というル
ールが使われていたなら、「つぎ」「そのつぎ」だけで
はやはり誤解は避けられないと思います。で、避けられ
ない以上はあとは程度の問題でしかない、と。

比較最善という意味で「悩んだあげく正解に至らせる」
ことを望むなら、「つぎ」は避けるしかないのではない
でしょうか。
-- 
太田純(Junn Ohta) (株)リコー/新横浜事業所
ohta@sdg.mdd.ricoh.co.jp