In article <bh896d$r8c$1@ns.src.ricoh.co.jp> ohta@src.ricoh.co.jp writes:
>> 私が言いたかったのは、
>>        先発列車を「つぎの列車」と呼ぶことが、
>>        「いかなる状況でもできない」という感覚はあるんでしょうか?
>> ということなのです。
>いや、それはないです。
(中略)
>> “対比”が無い場合、例えば、
>> 先発の電車が入線している状態の始発駅ホームへ着いて
>> 開口一番「つぎの電車はどれかな?」と言えば、
>> それは「先発電車」です。
>これもおっしゃるとおり。始発駅で複数の電車が入線し
>ている場合でも、脈絡なしに「つぎの電車はどれかな?」
>といえば関東でも先発電車を指すでしょう。
となってくると、
「こんど/つぎ」に関する東西の語感差というのは、
あくまで「どちらを普通に使うか」というレベルの問題であり、
言葉の意味自体が東西で違ってしまう問題ではない
という結論にしてしまって良いのでしょうか?

つまり、私の主張する、
In article <bgnf7j$m4n$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>「こんどの列車」「つぎの列車」という表現をしたときに、
>駅での案内表示に使われている「こんど/つぎ」とは
>違う対象を指し示してしまう状況が少なくありません。

In article <bh1uks$cr7$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>「こんど/つぎ」を
>正しく(=表示者の意図通りに)理解できるかどうかは、
>「つぎ」という表現を、
>    「現在自分が居る場所や時間の“つぎ”」ではなく、
>    「目の前にある“こんど”の“つぎ”」である
>ということが認識できるかどうかで決まると思います。

In article <bh7nk3$lst$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
>「こんど/つぎ」は日本語のニュアンスを無視していて
>高い確率で誤解を招く不適切な表現であると強く主張できることになります。

というような部分に「東西の語感差」は無いということです。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp