fj.rec.rail,fj.sci.lang.japaneseの記事<bh1uks$cr7$1@bluegill.lbm.go.jp>で
        toda@lbm.go.jpさんは書きました。
> 関西と関東の語感の差異という説には、私は懐疑的です。
> むしろ、「こんど/つぎ」という表示に慣れているかどうか
> というところの差異なのではないかと……

「こんど」の語感についてです。

だいぶむかし、それも何のCMだったかさえ忘れているの
ですがタレントが「こんどの○○はでっかいぜ!」と叫
ぶCMがありました。そのCMが流れ始めたのは「こんどの
○○」が出回り始めたかそろそろ出回るというころ。

シリーズもののホラー映画だったら「こんどの××はも
っと怖い!」という宣伝もありがちです。そういう宣伝
がされるのは予告編や試写会のころですが、一般館への
配給が始まってから聞いてもとくに違和感はない。

というわけで「いま目の前にあるもの、あるいはそろそ
ろ目の前にくるもの」を指して「こんどの」と呼ぶのは
わりとふつうですし、それを「つぎの」と呼ぶことはま
ずないと思うのですが、これは関東だけの語感なのでし
ょうか?

前にも書いたかと思うのですが、始発駅で先に発車する
列車がすでに入線しているとき、その列車をどう呼ぶか
といえば「こんどの列車」だというのが関東でのふつう
の感覚だと思うのです。関東と関西とでそのあたりの感
覚が違うとしたら、関西の人が「こんど」「つぎ」を見
て違和感をおぼえても不思議はないですよね。実際のと
ころ、どうなんでしょう?

ただ、関東でも、まだ到着していない列車については先
発列車を「こんど」「つぎ」のどちらで呼んでもおかし
くはないです。だから上に書いたのは「こんど」「つぎ」
がわかりにくいかどうかという話とはいちおう独立の問
題です。
-- 
太田純(Junn Ohta) (株)リコー/新横浜事業所
ohta@sdg.mdd.ricoh.co.jp