佐々木将人@函館 です。

>From:ABE Keisuke <koabe@mcc.sst.ne.jp>
>Date:2003/06/16 22:30:25 JST
>Message-ID:<koabe-F86CB9.22302516062003@news.fu-berlin.de>
>
>Nagataさんは書いていないけど、私は、「同じ条件で、100件の
>犯罪に対して50件だけ処罰される」といった比率を問題にしている
>ように読んでしまっていました。

この指摘は割と重要なんですよ。

段階を分けて議論すると
比率が「もしかしたら不公平が行われているのではないか?」と疑問に思い、
詳しい検討を行うきっかけにする
一種の警報装置としての役割があることについては
私は否定するものではありません。

……だけど警報装置がなっているから不公平だというのは本末転倒でしょ。

そしてなぜ警報装置として作動するかと言えば
「もし同じ条件でこれこれの比率になるのは不公平」
って論理のはずなんですね。
だけど「同じ条件だ」ってことの確認は
たいていは全くとれていないし
だからこそ詳細に理由を検討するのです。

「警報が鳴ったから不公平だ」式論理が本末転倒なのは
上でも述べたとおりだけど
さらにそれって「数字のマジック」にまんまとはまっている訳やん。
(数字が出るだけで信じてしまう類)

比率として変だと思ったら
その比率が発生した原因を探るのはむしろ定石でしょ?
それなくして数字だけがひとり歩きすると
「その数字にどんな意味があるの?」と批判されてしまう訳です。

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