議論の本流って意味では戸田さんの解説で充分として、ちょっと落穂拾い的な
話。

In article <emo9i3$9rr$1@bluegill.lbm.go.jp>, 
  toda@lbm.go.jp writes:

> (*)“私がNGMCに関する具体例として列挙したような類の
>     「非公開にしなければならない情報」”

> (#)“「アカウントやパスワードなどの情報」”

>>図らずもtoda氏自身がずらずらリストアップしたように、「そういう情報
>>のため*だけ*に使われているわけではない」わけです。
> というのは、(#)の情報だけでないという主張としては正しいのでしょうが、
> 今の議論で必要なことは、(*)の情報であるかどうかということですから、
>
>>>小坂さんに「陰謀史観」と批判された内容、
>>>すなわち「誰にでも分かるでしょう」云々を撤回するしか無いんだけどなあ……
>>撤回の必要もなく批判も誤りである
> ということにはならないわけです。

仮に、議論の流れを無視して、「そういう情報」というのが(#)のつもりだっ
たってのを受け入れても、陰謀史観的な主張であることには変わりはないです
ね。

原文を見ると、

<6TVdh.4$zG6.0@news3.dion.ne.jp>:
| そういう情報のため*だけ*に使われているわけではないことくらい、*表*の
| MLを少し読めば誰にでも分かるでしょう。

という主張なわけです。
ということは、表のMLをどう読めば「誰にでも分かる」が導けるのかを示さな
い限り、正しい主張とは言えないわけですが、そういう努力を一切してないで
すね。

結論だけがたまたま合ってたとしても、導出が間違ってればダメダメなわけで
す。
例えば、「天気予報によれば、明日は晴れる」というのは推測なわけですが、
「俺様が外出するんだから、明日は晴れる」というのは妄想に過ぎないわけ。
もし明日晴れたとしても、後者が妄想であることは動かない。

どうも、その辺の区別がwacky氏には理解できてないんじゃないかと思える節
があります。「AだからBだ」と主張しておいて、AとBの論理的つながりをうま
く説明できないとなると「だから、CだからBだと言ってるんです」と、平気で
根拠を変える。
そういう態度を「結論のためには根拠を選ばない」と、私はたまに評してます。
あるいは、「あらかじめ結論を決めといて、そのための根拠を探してる」とも。

自分の狭い常識から帰納的推理をすることはできても、演繹的推理でちゃんと
チェックすることが全然出来てないように、傍目からは見えます。
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KG  KGK (life name: Keiji KOSAKA), Dept. of Phys., Okayama Univ.        K
KG kgk@film.rlss.okayama-u.ac.jp http://film.rlss.okayama-u.ac.jp/~kgk/ K
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