wacky氏の議論の「いつものパターン」なんだけど、
複数の「おかしな主張」が組み合わさった形になっていて、
どこから紐解けば良いのか発見するのに苦労する状況になってますね。
ちょっと手間取ってしまった^_^;

まあ、とりあえずは
In article <0pkih.59$zG6.13@news3.dion.ne.jp> wacky@all.at writes:
>>「そういう情報のため*だけ*に使われているわけではない」ことが
>>「誰にでも分かる」というのがwacky氏の主張ですよね。
>>ここで「そういう情報」というのは、
>>私がNGMCに関する具体例として列挙したような類の
>>「非公開にしなければならない情報」のことを指しています。
>いいえ。^^;
>それは「サーバへのアクセスの仕方」つまり「アカウントやパスワードなどの
>情報」を指しています。
あたりから突っ込むのが早いのかな?
この主張、「ある特定の文脈では」正しいということが
始末に負えない原因になっているようですね。

wacky氏の主張は、
(*)“私がNGMCに関する具体例として列挙したような類の
    「非公開にしなければならない情報」”
に該当するのは、
(#)“「アカウントやパスワードなどの情報」”
しか存在せず、
しかもそれは同報メールを1回送信すれば済む性質のものである
という認識が前提になっています。
つまり、彼の認識では(*)=(#)であるから、
それを前提にすれば上述の主張は正しいことになります。
しかし、実際には(*)⊃(#)であるわけだし、
しかもそれが「1回送信すれば済む」ものではなく、
若干の議論を要することになったという実例も示されているわけです。
それゆえに、上述の主張は成立しないわけです。

#ちなみに、wacky氏は
#“「サーバへのアクセスの仕方」つまり「アカウントやパスワードなどの情報」”
#と書いてるんですが、この等値にも無理があります。
#(*)⊃「サーバへのアクセスの仕方」⊃(#)ですよね。

元々の表現に帰れば、
In artcicle <m3vekobh3f.fsf@orie.rlss.okayama-u.ac.jp> KGK == Keiji KOSAKA <k...@film.rlss.okayama-u.ac.jp> writes:
:選管だけが知っておくべき情報は、少ないけどあるってのが普通ですから。
:fjvvでも使うのなら、河野さんのいうとおり、投票箱の鍵の問題もあるし。
:そんなのは、個人が握っているよりは、選管全員で共有した方がいいものだけ
:ど、一般の人には知られない方がよいものです。
(中略)
:もちろん、隠すためにやってるんです。
:例えば、委員会の公文書のサーバへのアクセスの仕方なんて公表しちゃったら、
:誰か勝手に書換えちゃうかもしれないでしょ?
:でも、委員には知っておいてもらった方が作業の分担ができる。
:そういう情報のためにあるんです。
ということで、
その具体例が(*)であるわけだし、

>>>>>    4.同報メール一発で済むところを、継続して利用するMLを非公
>>>>>     開で立ち上げるということは、公開するとまずい情報を
>>>>>     隠して騙そうとしているのだ
というようにまとめられている前提になっているのも
(#)ではなく(*)であることは文脈的に明らかなわけです。

>図らずもtoda氏自身がずらずらリストアップしたように、「そういう情報
>のため*だけ*に使われているわけではない」わけです。
というのは、(#)の情報だけでないという主張としては正しいのでしょうが、
今の議論で必要なことは、(*)の情報であるかどうかということですから、

>>小坂さんに「陰謀史観」と批判された内容、
>>すなわち「誰にでも分かるでしょう」云々を撤回するしか無いんだけどなあ……
>撤回の必要もなく批判も誤りである
ということにはならないわけです。

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少し具体的な内容に触れておくと、
実は「非公開にしなければならない情報」という強い表現が妥当なのは、
私がNGMCについて挙げた例でも一部なんですね。
「非公開にする方が望ましい情報」の方が、実は多い。

元々、「情報管理の技術論」に関する議論は
「fjのNG群の構成の管理に関する議論」には直接該当しないという意味で、
NGMPで公開を義務づけられているとは言い難いものです。
もちろん、間接的に関連するという意味で
公開する方が望ましい(NGMPとの親和性が高い)という側面はありますが、
その一方で、この種の情報には
「間接的なセキュリティホールに成り得る」という問題点があります。
(そのものスバリではありませんが、
 <87d56ei1hb.fsf_-_@ace.nerimadors.or.jp> あたりから始まった話の流れで、
 多少関連する話が出ていますね。)
それを避けるためには、公開しない方が良いことになります。

「非公開にしなければならない情報」なのか
「非公開にする方が望ましい情報」なのかは、
個別の具体的な内容を見ないと判断できないと思いますが、
「どちらか少なくとも一方」に該当するかどうかという見方をすれば、

In article <eloj20$4td$1@bluegill.lbm.go.jp> I write:
:#70 公開MLの内容をfj.mail-lists.fj-committeeに投稿する手順のメモ
:#71 #70の内容へのコメント
:#72 MLに登録しない緊急連絡アドレスの通知
:#73 NGMCが定期投稿する文書についてのメモ
:#74 Status Report編集手順についてのメモ
:#76〜#79 公開MLへ来るSpamメールの判別に関する情報交換
:#80 NGMCのWebコンテンツ管理に関するメモ
:#82 Status Reportの管理に利用しているcvsサーバに関する技術情報
:#83〜#85 #82の内容へのコメント
:#87〜#92 異議の不当キャンセルとMLサーバの不調が
:        同時発生した事件に際しての技術情報の確認
あたりが該当することは明らかでしょう。
これだけの量があれば、
非公開ML(またはそれに相当するもの)の「継続性」が必要であることを
示すには充分だと思いますけどね。

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細かいことだけど、一応ツッコミを……

>>#「事実関係」って解るよね。
>>#この場合は「選管MLに実際にどのような情報が流れているか」ということ。
>それが真実ののかどうかさえ検証のしようがありません。

「事実関係の問題じゃないだろ」と言っているのに対する反論の文脈で
「事実関係として検証できない」という趣旨の発言をして、どーするの。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp