fj.sci.lang.japanese,fj.rec.railの記事<bh81ga$p7a$1@bluegill.lbm.go.jp>で
        toda@lbm.go.jpさんは書きました。
> 私が言いたかったのは、
>    先発列車を「つぎの列車」と呼ぶことが、
>    「いかなる状況でもできない」という感覚はあるんでしょうか?
> ということなのです。

いや、それはないです。

> 太田さんが挙げた例は、
> 現に先発電車に乗ろうとしているのを中止して次発に乗るかどうかを
> 論じているわけですよね。
> この場合、話者の間で先発電車が“共通基準”として意識され、
> それと“対比する文脈”で「つぎ」と表現されていると考えられますから、
> 「つぎの電車」=「先発電車に対する“つぎ”」=「次発電車」です。

了解。

> “対比”が無い場合、例えば、
> 先発の電車が入線している状態の始発駅ホームへ着いて
> 開口一番「つぎの電車はどれかな?」と言えば、
> それは「先発電車」です。

これもおっしゃるとおり。始発駅で複数の電車が入線し
ている場合でも、脈絡なしに「つぎの電車はどれかな?」
といえば関東でも先発電車を指すでしょう。

しかし、

> (なお、この場合「こんどの電車はどれかな?」とは、あまり言いません。
>  全く問題の無い表現と感じますが、敢えて選択はしないという感覚です。)

「こんどの電車はどれかな?」とはいわないかもしれま
せんが、自分自身に関していえば「つぎの電車はどれか
な?」よりは「こんど出る電車はどれかな?」とつぶやく
ほうが多いという感覚なんですが...。

というわけで、

> この場合、“共通基準”の根拠と成り得る状況としては、
> 「電車に乗って目的地へ行こうとしている」ことしかありませんから、
> 「つぎの電車」=「現時点以降で、出発順位が“つぎ”」
>        =「先発電車」
> となります。
> 「現時点」が基準になるのは「省略時標準値」であり、
> 「出発順位」が指標になるのは
> 「電車を利用して“行くこと”」に興味があるからです。

このこと自体は理解できるのですが、「現在の、あるい
は直近の」という意味に“より”当てはまるのは「こん
ど」であるというのが私の感覚です。
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太田純(Junn Ohta) (株)リコー/新横浜事業所
ohta@sdg.mdd.ricoh.co.jp