Re: 「こんど」「つぎ」
In article <bh2a4r$l6$1@ns.src.ricoh.co.jp> ohta@src.ricoh.co.jp writes:
>> 関西と関東の語感の差異という説には、私は懐疑的です。
>「こんど」の語感についてです。
>というわけで「いま目の前にあるもの、あるいはそろそ
>ろ目の前にくるもの」を指して「こんどの」と呼ぶのは
>わりとふつうですし、それを「つぎの」と呼ぶことはま
>ずないと思うのですが、これは関東だけの語感なのでし
>ょうか?
確かに「目の前にある」という特徴に着目して表現するなら、
「こんどの」になると思います。
それは私自身もそうだし、関西全体に共通だと思います。
つまり、この点に東西差は認められない。
問題は、この感覚が
>前にも書いたかと思うのですが、始発駅で先に発車する
>列車がすでに入線しているとき、その列車をどう呼ぶか
>といえば「こんどの列車」だというのが関東でのふつう
>の感覚だと思うのです。
という感覚に結びつくかどうかなんです。
「始発駅で先に発車する列車がすでに入線している」列車を表現する場合に、
その列車が「目の前にある」という事実に着目して
「こんどの列車」と呼んでも、もちろん構いませんが、
その列車が「最初に発車するべく定められている」という事実に着目して
「つぎの列車」と呼ぶこともできるのではありませんか?
この「可能な2つの表現」のうちから、
敢えて「つぎの列車」を避けて「こんどの列車」を選ぶ
という感覚が関東にあるとすれば、それは
>> むしろ、「こんど/つぎ」という表示に慣れているかどうか
>> というところの差異なのではないかと……
ということに過ぎないのではないかと思うのです。
戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
toda@lbm.go.jp
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