In article <41229318$0$19845$44c9b20d@news2.asahi-net.or.jp>, 
wacky <wacky@all.at> wrote:
:私は「その違いを一般ユーザーの視点から説明できない時点でアウト」だと思

これは、いわゆる、一つの古典的サイレント・マジョリティ論です。

私、そういえば、下のようなことを書いたことがあります。『宮野さん』を
wackyと置き変えれば、今でも通用すると思う。

http://groups.google.com/groups?selm=smatsuda-1810991753090001%40p208-1.rcn.med.keio.ac.jp&oe=ISO-2022-JP&output=gplain
====
From: smatsuda@med.keio.ac.jp (shuji matsuda)
Subject: Re: サイレントマジョリティ
Date: 1999/10/18
Message-ID: <smatsuda-1810991753090001@p208-1.rcn.med.keio.ac.jp>#1/1
Newsgroups: fj.news.usage


In article <7u5v2q$3g1$1@sbl-gw.sbl.cl.nec.co.jp>, "HiRoShi MiYaNo"
<miyano@ccm.cl.nec.co.jp> wrote:

宮野さんの文章は不可知論的で、

   こういう可能性もあればこういう可能性もある

の羅列になっちゃうんですね。で、その『こういう可能性』が抽象的な
言葉で書かれていて、具体例がない。そりゃ可能性だけなら、兎が月
に飛んでいく可能性だってありますよ。想像できるというだけなら。

:サイレントな存在は存在しないのも
:同じというロジックに対して異議を申し立てているのです。つまり、
:疎遠なものであっても、たまたま誰かが気がついて指摘した場合には、
:考慮の対象とした方がいい場合だってあるだろうということを
:述べているのです。

しかし、『誰かが気がついて指摘した』段階で、もはやサイレントでは
ありません。ただfjでは、その『指摘した人』が今まで『サイレント』
だったものに変わるだけです。宮野さんは、そういう議論をする時に
『サイレント』な人達が主体になるべきだと思うということですか?
実際には無理じゃないかな。

つまり、『サイレントな人』の意見を代弁する人は、自らの意見として
述べるべきだ、という考えです。これは普通に行われていることで、fj
での代理投稿の文責は代理投稿した人がとる、とか、発言者の特定でき
ない投稿は認められない(昔の手引きに載っていたものです)とかです
ね。別に考慮の対象としたって良いけれど、『サイレントな人』が当時
者として議論するのじゃなくて、『サイレントな人のマジョリティの意
見』を『サイレントでない代弁者』が第三者として議論するのはおかし
いということなんです。

:さらに、このロジックは、卑近にしてかつ自ら積極的に情報を発信しない
:対象にも拡大されてしまいます。この場合、このような対象は卑近であるが
:ゆえに議論に大きな関わりを持っている可能性は(疎遠なものに比べて)
:大きいわけです。

この具体例は何でしょうか。

:もちろん、「サイレント・マジョリティ」なるものを議論に持ち出す
:弊害は理解しております。したがって、こうしたものを根拠に何がしかの
:主張をなす場合には、それ相応の注意深い姿勢が必用なことは言うまでも
:ありません。しかし、そのことは、サイレントな存在をいついかなるとき
:にも無視してもよい、ということを意味してはいないということです。

いついかなる時に無視しても良いとか、悪いとかはどちらでも良いと思い
ますが、この『サイレントな存在をいついかなるときにも無視してもよい
ということを意味してはいない』とすると、現実のニュースグループでの
議論に何か変化があるのでしょうか?あるとすればそこのところを説明し
て欲しいものです。

私の考えでは『サイレントな意見がマジョリティである』ということを示す
ことはできないと思います。『サイレントな(マイノリティの)意見が存在
する』ということはいついかなる場合でもありえると思うのですが、『サイ
レントなマジョリティの意見がある』というのは似ていて違う考え方だと思
います。マジョリティというのは、多数ですから、数えられないとマジョリ
ティかどうか分かりません。従って、マジョリティであるというのは、ある
程度の一般化と主観の問題であって、必ずポリティカルな意図が潜んでいる
のが普通です。

私、宮野さんの文章からでは、『サイレントなマジョリティの意見』を問題
にしている様に読めたので、こういう文章を書いていますが、もし、『マイ
ノリティではあるかもしれないが、サイレントな意見がある』というのがご
主張でしたら、私もなんら反駁するところはありません。ただ、マイナーな
意見はマイナーに扱われても仕方がないだけじゃないかと思います。

私、このサイレントマジョリティの現在進行形の議論がfj.beginnersだと
思います。その議論に関してはfj.news.group.miscへどうぞ。
-- 
shuji matsuda smatsuda@med.keio.ac.jp


====

-- 
松田@NY