"大和猛夫" <nippon_hinomoto@yahoo.co.jp> wrote in message 
news:mW1Je.24$e52.3@news-virt.s-kddi1.home.ne.jp...
> "太宰 真" <popcorn05@bridge.ocn.ne.jp> wrote in message
> news:dcmm06$4b6$1@news-wst.ocn.ad.jp...
>>
>> "himtkitk" <himtkitk@insat.rnu.tn> wrote in message
>> news:42ec3788$0$25197$44c9b20d@news3.asahi-net.or.jp...
>> > yam wrote:
>> >> "Shinji KONO" <kono@ie.u-ryukyu.ac.jp> wrote in message
>> >> news:3992220news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp...

> 太宰氏は、西歐の社會契約説に基く國家概念を持ち出して、長文を
> 聯ねて懇々と説いてきたのだが、要は其の國家概念が我が國に
> ないと言ふのだ。
> 茲に冒頭の、
>
>> 日本国民であれば日本国を背負うとする気概を持つのは当然です。
>> 中国人が中国を背負うとし、朝鮮人は朝鮮を背負うとするのと同じ。
>
> を思ふ時、果して支那や朝鮮の國家概念が西歐の社會契約説に基く
> 國家概念に相當するのか、と云ふ事である。勿論、否である事は自明
> だが、一方で西歐の社會契約説とは無縁の支那や朝鮮を持ち出して
> 我が國が氣概を持つのは當然とし、他方で我が國は西歐の社會契約説
> に基く國家概念が根附いてゐない、と云ふのである。
> 今囘の太宰氏は大きなミスを犯したと謂へよう。

ご指摘誠にありがとうございます。確かに「ミスを犯した」点もあろうかと思
うし、ことば足らずであった点もあろうかと思います。そこで再び。

(1)現在、「国」もしくは「国家」が存在することは確かであって、わたくしは、
この存在自体は完全に承認する事が前提されている。

ところで、この「国家」の存在をどのようなものとして受け止めるかは確かに
さまざまでありましょう。ただ忘れてはいけないのは、「受け止め方」をどう
しようと、それによっては影響されないのもまた「国家」なのではないかと
する立場にわたくしは立っている。すなわち、自ら欲する欲しないに関わら
ず、世界が最低限国家に与えたあるいは承認した地位=権限とでも言う
べきものは「影響されない」。そのいみでは、

     「国家」は対内的と対外的ではやや様相は異なるにせよ、
     義務もふくめた意味での<権限の束>に他ならず、観念
     の域を出ない。この観念的存在である事を超えて、どのよ
     うな感情的あるいは精神的内容を付加するかはその国
     家を承認する=国籍を持つ国民の好みである

(2)この<権限の束>的存在をどのような説で説明するかを詮索する事に
は「実益」は無いと思う。ゆえに、わたくしがヨーロッパ発の『社会契約説』
で国家の存在を説明した事には、日本国についてであろうと朝鮮国につい
てであろうと中国についてであろうと妥当するのであり、説明するのに便利
だからこの一説を引いたに過ぎない。

しかも、付加される「国民の好み」までを問題にしたらきりが無く、そのよう
なものは日々刻々変化するものであって国家論においては一種の「仮像」。
このことは朝鮮にも中国にも何処の国民にも当てはまる。

(3)ご指摘のとおり、わたくしは、要は庶民的日本国民には上記国家概念
など分からずして今に至っているのであって、

      分かりもしないものが斜に構えて国家を背負うとする気概
      など馬鹿げたものである、みたいなことを言う輩こそが馬鹿
      げたものである

と警告したもの。

>>      日本国家を意識しそれを背負いたくないのであれば、
>>      日本国民であることをやめればよい、やめるのは簡
>>      単、国籍を離脱すればよいのだから(w)
>
> 國家意識の希薄な輩には國籍意識さへ希薄なのではないか。
> 日本國籍を有してゐると云ふ意識の希薄な輩は、離脱する意識さへ
> 希薄なのではないか。

たしかに。それはそれで仕方ないのかもしれませんが、後先も考えずにそ
のような輩が物知りの「素振り」で斜に構えた無責任を言わせておくわけに
は行かなかったもので一言釘を刺したまで。

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太宰 真@URAWA