“ベルトラン(Bertrand)のパラドックス”と並ぶ、確率論では有名な
問題です。

# 以前、ここ(fj.sci.math)に投稿したことがあるのだけれど、その
当時とは、読者層も替わっていると思うので、再投稿します。

        お楽しみあれ。 ヽ(^。^)ノ


【問題】 仮釈放を申請した3人の囚人 A,B,C がいて、Aは
看守から「A,B,C の3人のうち、2人にだけ許可が下りた。」
と知らされたが、「その中に君(A)が含まれているのかについては、
釈放当日まで教えられない。」と告げられた。 そこで、Aは「自分
自身に関することでなかったならば、尋ねても差し支えあるまい。」
と考え、「B,C のうちでいいから、釈放される囚人を1人だけ
教えて貰えまいか?」と看守に頼んだ。 看守はその要求を受け入れ、
「Bは釈放される。」とAに教えた。 これを聞いたAは「しまった!
馬鹿なことしてしまった。 "Bは釈放される"ということを教えて
貰う前は、俺が釈放される確率は 2/3 だったのに、"Bは釈放される"
ということを知ってしまった今、釈放される残りの1人は、俺(A)か
Cかのどちらか一方なのだから、俺の釈放される確率は 1/2 に
減ってしまった!」と悔やんだ。

さて、Aのこの判断は正しいのだろうか?


## ある学会でこの問題が紹介された際には、1時間余り、正解を
めぐって、議論が沸騰したとか。



M_SHIRAISHI @ The_New_York_Academy_of_Sciences

http://www.age.ne.jp/x/eurms/Ronri_Kaikaku.html