ナカジマともうします。

> さて、Aのこの判断は正しいのだろうか?

誰もこたえないみたいなので、マナイタの上にのります。

ぼくのこたえです。どんな感じでしょう。
場合わけをして考えるものとします。

○「Aのこの判断」

Aの判断という言葉が「自分自身に関することでなかったならば、尋ねても差し支えある
まい。」という判断をさすのであれば、看守がその要求を受け入れたのだから、その判断
は正しかった。

Aの判断という言葉が「「しまった!馬鹿なことしてしまった。」という判断をさすので
あれば、「馬鹿なことであるか否か」という問いは命題として認めにくいので、その判断
が正しかったかどうかの判断はできない。


Aの判断という言葉が「"Bは釈放される"ということを教えて貰う前は、(…中略…)俺
の釈放される確率は 1/2 に減ってしまった!」という判断をさすのであれば、更に次の
ように場合わけをする。

○「A,B,C の3人のうち、2人にだけ許可が下りた。」という条件

許可の下りた2人がこの時点ですでに決められていた場合、Aが釈放されるかどうかとい
う事実は(Aは知らないにしても既に決定しているので)変化しない。従って、「釈放さ
れる確率が変化した」のではなく、「(分母が減ることにより)釈放される期待値が変化
した」とすべきだったので、正しくない。

「3人のうち2人だけに許可」という条件のみが決まっていて、どの2人かは決まってお
らず、看守が「Bは釈放される。」とAに教えた時点で1人を決定していたのであれば、
その決定によりAの釈放される確率は変化している。従って判断は正しい。

==
nakajima

> 【問題】 仮釈放を申請した3人の囚人 A,B,C がいて、Aは
> 看守から「A,B,C の3人のうち、2人にだけ許可が下りた。」
> と知らされたが、「その中に君(A)が含まれているのかについては、
> 釈放当日まで教えられない。」と告げられた。 そこで、Aは「自分
> 自身に関することでなかったならば、尋ねても差し支えあるまい。」
> と考え、「B,C のうちでいいから、釈放される囚人を1人だけ
> 教えて貰えまいか?」と看守に頼んだ。 看守はその要求を受け入れ、
> 「Bは釈放される。」とAに教えた。 これを聞いたAは「しまった!
> 馬鹿なことしてしまった。 "Bは釈放される"ということを教えて
> 貰う前は、俺が釈放される確率は 2/3 だったのに、"Bは釈放される"
> ということを知ってしまった今、釈放される残りの1人は、俺(A)か
> Cかのどちらか一方なのだから、俺の釈放される確率は 1/2 に
> 減ってしまった!」と悔やんだ。
>
> さて、Aのこの判断は正しいのだろうか?
>
>
> ## ある学会でこの問題が紹介された際には、1時間余り、正解を
> めぐって、議論が沸騰したとか。
>
>
>
> M_SHIRAISHI @ The_New_York_Academy_of_Sciences
>
> http://www.age.ne.jp/x/eurms/Ronri_Kaikaku.html