>>>光には、波動関数に相当するものがありませんので
>>>波動関数を使うことが出来ませんでした。
>>そういうことはないです。波動関数っていう言葉を使うこと自体、
>>状態の表示を固定した考えですよね。もちろん、光にも状態はあり
>>ます。ただ、時間的に定常な状態の線形和で表す時に波動関数って
>>いう言葉になるわけですけど、それが唯一の表現ってわけではない
>>です。
> 確かに
> 状態の表示の基底の取り方は、数学的には任意なものです。
> しかしながら、光の波動関数に相当するものが
> これだって、取り上げられたことは、ほとんど無いに等しいです。
> 光は、Maxwellの方程式から、いきなり生成消滅演算子に話は
> 展開するのです。

このような一般論ではなくて、
ベクトルポテンシャルのように
直接、電子の波動関数と相互作用できるような量が、
Maxwell方程式に隠されているからこそ
光についても、やはり波動関数は、
確かに存在している。
だから、ボーム・アハロノフ効果なども起こるって
理解が深まるのだと思います。

実際、電場や磁場の記述の階層では、
電子の古典的運動レベルでの相互作用しか
記述できませんよね。

もちろん、
光の存在のあり方や、その運動が
波動関数のような高次元の代数量に従うという
ことは、ディラックの教科書以来、
誰しも知るところになった訳ですが、
ボーム・アハロノフ効果などの予言が
理論的に果たせなかった最大の理由は、

シュレディンガー方程式のような
変数分離法などや、近似法を使って
多体問題なども解け、実験への
アプローチがすぐに出来る
方程式が存在しなかったからでは
ないでしょうか。

一般論での存在と
方程式レベルでの存在は大違いです。