河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <clf6d0$1kd$1@news00.iij4u.or.jp>, kaisyain <masu@pp.iij4u.or.jp> writes
> 光の存在のあり方や、その運動が
> 波動関数のような高次元の代数量に従うという
> ことは、ディラックの教科書以来、
> 誰しも知るところになった訳ですが、

まぁ、量子力学の見直しは面白いとは思うんだけど、精度に関して、
非常に成功した量子電磁気学を、正面切って批判しても得られると
ころは少ないんじゃないかなぁ。ベクトルポテンシャルなんかも直
接的な成果ですよね。人類史上最高精度を持つ物理理論と言っても
いいんじゃないでしょうか。

> シュレディンガー方程式のような
> 変数分離法などや、近似法を使って
> 多体問題なども解け、実験への
> アプローチがすぐに出来る
> 方程式が存在しなかったからでは
> ないでしょうか。

このあたりも、なんかずれてませんか? 実際に計算できる繰り込み
理論が確立されたわけだし。ま、もちろん、なんでも計算できる
ってわけでもないんだけど。

普通、量子電磁気学に突っ込むんだったら、

    発散の困難 (繰り込み群の正当性)
    スピンの起源

あたりでしょ?

光子に関する波動関数がないっていうのは誤解だと思う。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科