観測問題を議論する場合
よく観測機器の波動関数などが使われるようです。
フォン・ノイマンの教科書くらいから始まるのでしょうが
これは、バカげています。

分子の結合理論や固体物性のように
実験を対象とした理論を学べば、
そこで活躍するのは、自由に運動できる電子や、
格子振動が量子化されたフォノンのような
自由に運動できる準量子なのです。

光という量子は、物体に吸収されると
光自身は消滅し、そのエネルギーは、
物体を構成する原子内の
原子核に束縛されつつもその周囲の空間を運動できる
電子のものになります。

でも、恐らくこの段階では
波動関数の収縮は、起こらないのでしょう。
消滅してしまっているのにです。
なぜなら、エネルギーをもらった電子が
元の状態に戻り、元の光量子を生成する可能性があるからです。

でも、その電子がフォノンを励起し、
その平衡分布を変えてしまう方向や
電子自身が空間中に飛び出してしまう事が
起こってしまうなら
再び、元の光量子を生成する可能性は無くなります。