! "<40696b26$0$19832$44c9b20d@news2.asahi-net.or.jp>" という記事で
!     Tue, 30 Mar 2004 21:42:54 +0900 頃に wacky  さん は言ったとさ:

> 重要なポイントを見過ごしてしまったので追加。

確かに重要なので、先に。

> KGK == Keiji KOSAKAさんの<c3u89v$ile$1@film.rlss.okayama-u.ac.jp>から
>> 私が「味噌汁の中の豆腐」を評価しようとしてるのを、wacky氏は、「味噌汁」
>> を評価してると勘違いするか、「味噌汁に入れてない豆腐」を評価してると勘
>> 違いしてるようですが、私はまさに、「味噌汁の中の豆腐」を評価してるんで
>> す。

> これは全くの誤りです。
> 「自己棚上げの批判」と「批判」の関係は「味噌汁と味噌汁の中の豆腐」では
> ありません。何度も繰り返していますが「自己棚上げの批判を自己棚上げと批
> 判に分けることは出来ない」ので、全体と部分といった捉え方は誤りです。

これは、比喩の対応を全く誤解しています。
# 下の引用部で、対応関係の違いがよく表われている。
私の想定してる関係は、

豆腐 : 批判
石ころ : 自分のポイ捨て
味噌汁の材料 : 関係する行為(上二つおよび他人のポイ捨て)

というものです。
# 石ころを「材料」というのもあれだけど、まあ、中に入ってるということで。
つまり、個々の材料を個々の行為に対応させています。

この段階では「自己棚上げ」というものは対応関係には入ってきません。
なぜなら、wacky氏のいうところの「自己棚上げ」とはどういうものかを解析
するための比喩なのですから、最初から「自己棚上げ」を入れてしまうわけに
はいかないからです。
wacky氏は「自己棚上げ」というものをまず考えてから、その他の考察に入る
傾向にあるようですが、「自己棚上げ」というのはいくつかの行為の関係の中
から生まれてくるものですから、素過程としての個々の行為を組み合わせるこ
とによって「自己棚上げ」を考察する方が、より基本的な考察となります。

で、「味噌汁」は「味噌汁の材料」を組合せたものだから、

味噌汁 : 他人のポイ捨て、自分のポイ捨て、および批判を組合せたもの

という対応になります。
さらに、「味噌汁の中の豆腐」というのは「味噌汁という状況の中にある豆腐」
という意味だから、

味噌汁の中の豆腐 : 自他のポイ捨てが行なわれた状況の中の批判

という対応になります。
ここまでは理解できます? 極めて自然な対応関係ですよね?

このような対応でいうと、wacky氏の主張は、「味噌汁」と「味噌汁の中の豆
腐」は同じものであって、それらを「自己棚上げの批判」と呼んでいることに
なります。

さらに、「豆腐の評価は無意味だ、味噌汁の評価だけするべし」とも主張して
います。
しかし、「味噌汁の中の豆腐」というものは評価可能ですし、「もったいない
から食べられるとこだけでも食べよう」というときや、「次に作るときは失敗
しないように」というときに、「その味噌汁の中の豆腐は駄目になっていない」
という評価は役に立ちます。
これは、ある行為群の中のよい行為はよいと評価し、悪い行為は悪いと評価す
るのと同じ話です。

> KGK氏が「自己棚上げは駄目だが批判すること自体は問題ない」と述べる時、
> その「批判」は実際には「石ころの混入した駄目な味噌汁→自己棚上げの批
> 判」でもその部分でもなく、「石ころが入っている→自己棚上げ」といった特
> 性を無視して「一般化された批判」を指しているのではないでしょうか。

私がそのようなことを言うときの「批判」は、「石ころの混入した駄目な味噌
汁の中に入った豆腐」です。

> 要するに「味噌汁(批判)」というカテゴリの中に「石ころの混入した駄目な味
> 噌汁(自己棚上げの批判)」が属するのであって、逆ではない。ということ。

ここで、もう、対応関係が明らかに違います。
批判というのは豆腐です。
「豆腐(批判)」というカテゴリの中に「石ころの入った味噌汁の中の豆腐(自
己棚上げになる状況での批判)」があるわけ。
-- 
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK
KG  KGK (life name: Keiji KOSAKA), Dept. of Phys., Okayama Univ.        K
KG kgk@film.rlss.okayama-u.ac.jp http://film.rlss.okayama-u.ac.jp/~kgk/ K
KGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGKGK