"狭猫" <tkh@muc.tsutaya.ne.jp> wrote:
> それがどのように問題なのかを展開して見せなさいと
> 要求されているにも関わらず、未だに具体的な問題点
> を指摘する事も、"Koichiro" <koichiro@gmx.net>氏
> の出発点である「常識だとか社会通念」という証明も
> 示されていませんね。

常識だとか社会通念を平たくいうなら
「世間の大多数が共有している知識・認識、と筆者が想定しているもの」
でしょうかね。
個々の生育歴や暮らす環境などによってズレが生じるため、
aさんにとっての常識とbさんにとっての常識が
全くイコールであることはまず起こり得ず、
aさんが「bさんにとっての常識は妄想だ」と評するのはナンセンスである、
というところでストップし、以降は所与の前提条件として話を進めます。
更に突っ込んだ形で証明するには時間とスペースが必要で
あまりにも本題からかけ離れすぎるからです。
# たとえば「人を殺してはいけない理由」を考察・説明するのだって
# 専門の哲学者を以てしても本1冊ぶんかかっているくらいですから、
# 常識や社会通念を疑うには案外コストが掛かるのです。


さて、この度の件については、少なくとも3つの次元で問題が存在します。
長くなりますが解説してみましょう。
> これが理解できないようなら、多分、論議は無理です。
というお言葉があてはまる基本事項なので、そこのところよろしく。


[次元A: 私信の内容]
tom-ud氏が頼光氏に宛てて
「××なる輩の記事にフォローするのは、
net-abuse幇助につながる行為だからやめたほうがよい」
とかいう趣旨のメールを出しました。

この次元Aについては、背景や事実関係をよく知らないので
見解と言えるものを持ち合わせていません。よってノーコメント。


[次元B: 私信を出すという行為が持つ問題]
その私信を受け取った頼光氏は
「netnews記事に対する根回しのメールを寄越すことは、
netnewsというオープンな議論の場にふさわしくない愚行だ」と反応し、
指摘として <bnoj81$qt2$2@bgsv5648.tk.mesh.ad.jp> を投稿しました。

反応の中身自体は、何度も繰り返しているとおり異議ありません。
(異論がある人もいるでしょうけど、少なくともわたしにとっては)
議論の共有を意図的に妨害する行為ですから。
よって次元Bは初めから問題にしていません。
# というスタンスであることを狭猫氏はいつ理解できるのでしょう?

なお、頼光氏の投稿を読む限り、
次元Aと次元Bは切り離して扱っても大勢に影響ないようです。


[次元C: 私信の無断転載]
次元Bを指摘すべく、<bnoj81$qt2$2@bgsv5648.tk.mesh.ad.jp> に
「愚行」の具体例としてtom-ud氏が頼光氏に宛てた私信を
tom-ud氏当人の了解を得ることなく転載しました。

わたしが問題にしているのは、この次元のみです。
私信の無断公開はマナー違反とされているからです。
(少なくともわたしが暮らしてきた環境においては)
なぜよろしくないかについては私見になりますが、
「自分の意見をどこで誰に向けて発表するか
(言論の配布範囲)を管理する権利」の侵害につながり、
おのれの意見に自ら責任をとることを阻害するからです。
# 従来はプライバシーと結びつけて考えられて来ましたが、
# インターネットにより公共に向けて発言することが容易になった現状
# 私信を出せることとプライバシーとの関係が薄れつつあります。

事前に了解を得た上で転載するなり
固有名詞を伏せ要約・リライトした形で紹介するなりすれば、
次元Cの問題を起こすことなく次元Bを議論することが可能です。
よって次元Bと次元Cとは切り離して扱って問題ありません。

たぶん狭猫氏や頼光氏がお持ちの価値観とは違うでしょうが、
私信の無断転載をマナー違反と考える人は
わたしの他にも少なからずいらっしゃいますし、
訴訟を検討するというレベルで問題視する人すら存在しますので、
そこらへんについては馬鹿相手といえど配慮いただけると幸いです。


蛇足ながら、次元C'とでも呼ぶべき方法論的な問題として、
tom-ud氏が出した私信の転載のみを事例として紹介することにより
「Mail による根回しという愚行」全般の指摘ではなく
tom-ud氏に対する個人攻撃・糾弾と解される危険性を指摘しておきます。
「Mail による根回しという愚行」全般を問題にしたいのなら、
思考・行動手順の情報が詳細すぎるのはかえって害です。
固有名詞を伏せ要約・リライトした形で事例紹介しても
次元Bの考察は可能ですし、
むしろ教科書や新聞・雑誌の記事における事例紹介では
リライトした形の記述のほうを多く目にします。


あえて書き足すなら
[次元D: 常識・社会通念とは?]という問題もあります。
これは冒頭で述べたとおりなので繰り返しません。