OOTANI TAKASHIさんの<ufz07b2jl.fsf@anet.ne.jp>から
>In article <4203c7d1$0$973$44c9b20d@news2.asahi-net.or.jp>
>    wacky <wacky@all.at> writes:
>>>揺れが少ないというのは似た過去の例と同じ結論になるということだと思います。
>>
>> はい。
>>
>>>つまり、前例を重視するということですね。上で議論重視というのは、相対的に
>>>前例軽視という意味です。
>>
>> 同じ基準で同じ事案を判断すれば結果的に同じ結論が導かれます。前例のある
>> なしは関係ないでしょう。
>> 議論重視、というかキチンと議論を尽くせば同じ結果になると思います。
>
>ということは、同じ事件で裁判所によって異なる判断が出るのは、
>すくなくとも1箇所の裁判所で、きちんと議論を尽くしていないからという
>お考えでしょうか?裁判官が異なるからじゃなくて。

それはシステムの問題では?
一人の偉い裁判官と少数の補助的な裁判官だけで判断を下そうとすれば、どう
しても人的な偏りが生じるでしょう。
たとえば百人の同格の裁判官の合議によって判断を下したのなら、そのような
偏りはかなり解消されるのではないかと思います。
#そのかわり、どれだけ時間がかかるか分からないが…

fjでは誰もが判断に参加することが可能です。


>まあ、「きちんとxxすればそうなるはずだ。そうならないのはxxのしかたが
>足りないからだ」という論法はときどき見かけますが、大抵は反論不能です。

#後半(足りないからだ)は言ってないよね。

反論を必要とするような部分でもありませんから構わないんじゃないですか?
「努力すれば報われるはずだ」ってのと同じです。必ず報われる保証なんてあ
りませんが、だからといって努力が無駄ってことではありませんよね。


>> 前例は関係ありません。結果的に前例に倣う事になったとしても、それは前例
>> を重視したからではなく、函数とインプットが同一だったからでしょう。
>
>↓前回書きましたが、
>>>同一の「fjさん基準」に基づいていても、参加者は同一ではないので、基づき方も
>>>違います。同一の法律に基づいても、別の裁判官が別の判決を下すように、矛盾も
>>>出るでしょう。fjに最高裁は無いですし。
>
>皆が「fjさん基準」に従って議論しても同一の結論が出るとは限りません。

上記。


>>>> #じゃあ、たとえば「喫煙マナーを守りましょう」と言うことは「解決策なし
>>>> #に文句だけ言う」ことなんでしょうか?これは「揺れが小さくなるように気
>>>> #を付けましょう」と述べるのと何の違いもないと思いますが…
>>>
>>>「喫煙マナーを守りましょう」と言うだけでは解決策ではないと思います。
>>
>> 確かにそれだけで解決できるとは限りませんね。でも、「喫煙マナーを守りま
>> しょう」と言うことを「文句を言っている」と評するのは幾ら何でもオカシナ
>> 話ですよ。
>
>その言い方なら文句じゃないです。
>「喫煙マナーが悪すぎる」だと、「文句を言うだけ」ですね。

では、「fjさん基準に配慮しましょう」は文句じゃないですよね。
それで充分です。


>>>それを具体的に言うと、個別の議論に際して、「今回のケースに似たxxxという
>>>ケースがあったがそのときはこういう結論になったので、今回もそれに習おう」と
>>>呼びかけることでしょうか?
>>
>> いいえ。
>> 単なる結果としての前例に留まるのではなく、「前回は何故そのような判断が
>> 下されたのか。そして今回の案件と何処が同じで何処が違うか」といった内容
>> にまで踏み込んだ上で議論するべきだと思います。
>
>はい。きちんと議論することは大事です。
>
>> #前例は間違っているかもしれないし、状況が変わっているかもしれない。
>
>はい。だから「揺れ」が生じるわけですね。

それは「揺れ」ではありません。
実際の変化に適応して結論も変化したわけですから。
この場合硬直的に結論が変化しない方が、逆説的ですが「揺れ」であると言え
るでしょう。
#つまり、硬直的に「前例に倣う」ことが本質的には「揺れ」である。

-- 
wacky