常泉です。

kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) wrote in message news:<3989842news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp>...
> 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
> 
> 結局、剛体とか回転とかいう人って、「相対論を理解したくない」って
> だけなんだよな。
> 
> 真円軌道をローレンツ変換すると中心が真中にある楕円軌道になる?!
> 二つの焦点のどっちかが中心ならともかく。それはニュートン力学
> に反するような気がしますとか? 
> 
> これも保存しているのが何かと考えれば、三次元角運動量は相対論
> では保存量じゃないので軌道がずれるのは当り前なんだよね。保存
> されるのは四次元運動量だから。変換された軌道は、時間的にも傾
> いているわけだし。
> 
> そんなんじゃぁ、複雑で計算できないって人には、相対性理論は「
> 一番簡単な座標系で計算して良いよ」と保証してくれるわけです。
> すげーうれしい。

何とかT理論をやり込めたい河野さん。
相対論で計算できて嬉しいのか? T理論をやり込められて嬉しいか?
今回は「すげーうれしい」そうですが、そのお喜びはいつまで続くでしょうか?
またまた返り討ちにあう心配はないのでしょうか?
早速検討してみましょう。

意味のはっきりしない河野さんの文章も、その趣旨を解読すれば
水星の近日点移動のことを言っているらしいことが分かります。
要するに、水星の近日点移動は相対論でしか説明できないので、
相対論は間違っているなどと言う人間は「--」(河野さんの得意の--)だ、
と言いたいのでしょう。

T理論で水星の近日点移動がどうなるか見てみましょう。

T理論は質量不変の理論ですが、その代わりに「力」がニュートン力学とも相対論とも異なり、
その結果、質量不変のまま「加速度」が相対論と一致する(ことの多い)理論なのです。
この点は「T理論の本質」と関わり大切なところです。

さて、水星の「軌道上」での水星の「加速度」(と質量)を相対論では与えられるでしょうか?
私の知っている限り、相対論ではそれを与えられません。
(もし、それは与えられていると主張する方は、文献等を明示の上、反論をお願いします。
 それがあれば、T理論は更に進歩することが考えられます。)
相対論では、水星の「軌道上の加速度」などくそ食らえ、
一発勝負の近日点移動量の計算しか出来ません。
その理由は、一般相対性理論では詳細な計算が出来ないからです。
それは現在の一般相対性理論の限界です。

一方、T理論では水星の「軌道上の加速度」を与えられます。
それを完璧にするためには、一層のT理論の強化は必要ですが、少なくとも現発展段階で、
T理論は、「軌道計算」から観測値と完全に一致する近日点移動値を与えられます。

この様なT理論の結果は、従来の「相対論では不可能なことを可能にした」という点と、
「一般相対性理論を使わず」に水星の近日点移動を与えることが出来たという点で、
特に注目されるT理論の成果の一つといえるでしょう。

そのような訳で、河野さんの「すげーうれしい」お喜びは
一般相対性理論より優秀な計算が可能な理論が有る、ということで、
今回もぬか喜びへと灰燼に帰したようです?

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常泉 浩志

相対性理論は間違っています。量子論も修正が必要です。
私は、新しい物理学の到来を告げる「T理論」を提唱しています。
「T理論」は、相対性理論の代替理論であり量子論も修正する理論です。
http://www.ni.bekkoame.ne.jp/tsuneizumi/

    − T理論を構成する物理の基礎 −
(1). 時間は普遍(絶対)である。
 従って、光速度不変という異常概念は不要となる。
(2). 物質の波動関数は実在であり、確率(振幅)ではない。
 これから、光は実在せず、仮想の物理現象となる。
(3). 質量エネルギーは不変である。
 速度が変化しても質量が変化することはない。
(4). 力の大きさは従来の2倍である。
 遠隔作用で交換されるエネルギーに関連し、量子論で重要になる。
(5). 速度の異なる系間では4(次)元座標が均等に収縮する「T収縮」が起こる。
 4(次)元座標は現実の空間の座標ではなく、作用空間の座標である。

    − T理論から得られるいくつかの結果 −
(1). 加速器における荷電粒子の加速運動は、相対論とT理論で一致する。
(2). 水星の近日点移動が軌道の数値計算から99.9%以上の正確さで計算できる。
 この軌道計算は任意の楕円運動で可能である。
(3).  原子時計は、重力ポテンシャルの変化に起因する時刻の変化を示す。
 GPS衛星搭載の原子時計の変化は時間の変化とは無関係に説明できる。
(4). 1次、2次のドップラー効果の理論値は観測結果と一致する。
(5). 水素原子のエネルギー準位が従来より正確な値として与えられる。
 2S(1/2)、2P(1/2)に関しては、ディラック方程式の解に比べ
 実測値との誤差が10%以下になる。
(6). 自己エネルギーと質量エネルギーが一致し、物理理論の整合性が高まる。
(7). 従来理論におけるボーア半径の異常性が改められる。
(8). 電子雲分布から、水素原子の正確なエネルギー準位を求めることができる。
 この事実は波動関数の実在の証拠となる。
(9). 質量不変の帰結として、繰り込み理論が不要となる。
 繰り込み理論を用いずにラムシフト計算が可能となる。
(10). ローレンツ不変量は、T理論で従来と同様の役割を果たす。
 ローレンツ不変量は相対論と必要十分の関係にあるのではない。
(11). デルタ関数は修正され、素粒子を表す大きさのある自由空間の波束として示される。
(12). 波動関数実在の帰結として、観測問題が解決する。
 波束の収束という異常概念は不要になる。
その他、数多くの興味ある結果がT理論から導かれる。