常泉です。

T理論は公理の段階で従来理論と異なっています。
公理というものの性格上、T理論の公理も簡単なものですが、
相対論が正しい理論と思い込んでいる場合、それを受け入れるには
かなりの抵抗があるかもしれません。
その様な例の一つを紹介しましょう。

K大学のTさんは理論物理学研究室に所属されるオーバーDrと推察される方です。
TさんのHPには、私のT理論へのコメントとして
「自分もオリジナルの理論を作ればそれはT理論になる。」(自分とはTさんです。
常泉ではありません)との主旨のコメントが載っています(2004年5月31日現在)。
ところで私は、私のT理論は私のオリジナルの理論と考えておりますので、
Tさんの理論に私のT理論と同じT理論という名前を後から付けられると、
それは混同を引き起こすので困ったことです。
通常は混同を起こさないように、後のほうが既に存在するものと異なる名前を使うのが
社会的常識ではあるでしょう。
Tさんの本心は、混同などという問題が起こる心配がないほど
私のT理論は無価値である、と言いたいのでしょう。
勿論、T理論が無価値と考えることは自由ですが、
無価値であるとする根拠に、考えさせられるところがあります。

Tさんは、私のT理論の公理から導かれる帰結(への過程)は間違いであるから、
私のT理論は無価値である、と結論されているようです。
この点を簡単に説明すると、Tさんの主張は、内積によって得られるスカラー
(とはそもそも不変量という意味なのだから)は不変である、
という従来の物理学(と数学)の常識を逸脱しているようなT理論は
その先を見るまでも無く無価値である、ということになるようです。
要するに常泉は内積も分かっていない、と主張されているようです。
しかし、Tさんが「T理論の公理の先を見なくてもT理論は無価値であることが分かる」
と判断したとすれば、其処に大きな疑問があるでしょう。
相対論の正否が問題となるときに、相対論に(勿論ニュートン力学にも)
合致しないものは見ないし、聞く耳持たぬ、では議論にならないでしょう。

T理論の公理の特徴は、スカラーなら当然に不変である、
という従来の常識を変えるところにあるのです。
常識を思い切って見直さなくては、画期的な新しい発見は期待できません。
常識に囚われないT理論で取り入れた変革こそ、
新しい物理学の出発点となっているのです。

常識を逸脱する理論を創造することは、嘗て相対論が行ったことであり、
T理論も同じ立場にあることを忘れてはならないでしょう。

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常泉 浩志

相対性理論は間違っています。量子論も修正が必要です。
私は、新しい物理学の到来を告げる「T理論」を提唱しています。
「T理論」は、相対性理論の代替理論であり量子論も修正する理論です。
http://www.ni.bekkoame.ne.jp/tsuneizumi/

    − T理論を構成する物理の基礎 −
(1). 時間は普遍(絶対)である。
 従って、光速度不変という異常概念は不要となる。
(2). 物質の波動関数は実在であり、確率(振幅)ではない。
 これから、光は実在せず、仮想の物理現象となる。
(3). 質量エネルギーは不変である。
 速度が変化しても質量が変化することはない。
(4). 力の大きさは従来の2倍である。
 遠隔作用で交換されるエネルギーに関連し、量子論で重要になる。
(5). 速度の異なる系間では4(次)元座標が均等に収縮する「T収縮」が起こる。
 4(次)元座標は現実の空間の座標ではなく、作用空間の座標である。

    − T理論から得られるいくつかの結果 −
(1). 加速器における荷電粒子の加速運動は、相対論とT理論で一致する。
(2). 水星の近日点移動が軌道の数値計算から99.9%以上の正確さで計算できる。
 この軌道計算は任意の楕円運動で可能である。
(3).  原子時計は、重力ポテンシャルの変化に起因する時刻の変化を示す。
 GPS衛星搭載の原子時計の変化は時間の変化とは無関係に説明できる。
(4). 1次、2次のドップラー効果の理論値は観測結果と一致する。
(5). 水素原子のエネルギー準位が従来より正確な値として与えられる。
 2S(1/2)、2P(1/2)に関しては、ディラック方程式の解に比べ
 実測値との誤差が10%以下になる。
(6). 自己エネルギーと質量エネルギーが一致し、物理理論の整合性が高まる。
(7). 従来理論におけるボーア半径の異常性が改められる。
(8). 電子雲分布から、水素原子の正確なエネルギー準位を求めることができる。
 この事実は波動関数の実在の証拠となる。
(9). 質量不変の帰結として、繰り込み理論が不要となる。
 繰り込み理論を用いずにラムシフト計算が可能となる。
(10). ローレンツ不変量は、T理論で従来と同様の役割を果たす。
 ローレンツ不変量は相対論と必要十分の関係にあるのではない。
(11). デルタ関数は修正され、素粒子を表す大きさのある自由空間の波束として示される。
(12). 波動関数実在の帰結として、観測問題が解決する。
 波束の収束という異常概念は不要になる。
その他、数多くの興味ある結果がT理論から導かれる。