Re: Euler-Maclaurinの和のの公式の証明
工繊大の塚本です.
In article <kv8s6h$cd7$1@dont-email.me>
"Kyoko Yoshida" <kyokoyoshida123@gmail.com> writes:
> http://www.geocities.jp/a_k_i_k_o928346/prop214__11.pdf
> という具合にシンプルに書き直したのですが,
> 末行からどうやって先に進めばいいのでしょうか?
> それとも,未だ勘違いしておりますでしょうか?
[Prop214] には色々勘違いがあるようです.
n は N \setminus { 0 } の元ではなくて, Z の元でしょう.
で, n \leq a < b \leq n+1 として成立する式ですが,
特に n < a < b \leq n+1 だとすると, 右辺の
\int_a^b f(x) dx
+ \int_a^b (x - \lfloor x \rfloor - 1/2) f'(x) dx
- (a - \lfloor a \rfloor - 1/2) f(a)
- (b - \lfloor b \rfloor - 1/2) f(b)
というのは a \leq x \leq b なる x についての f(x) で決まる値で,
それが何であっても, f(n) の値はそれとは無関係な任意の値でありうる
わけですから, 等式が証明できるはずがありません.
最後の結果には必要ないのですから, [Prop214] は廃棄されるのが
良いでしょう.
--
塚本千秋@数理・自然部門.基盤科学系.京都工芸繊維大学
Tsukamoto, C. : chiaki@kit.ac.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735