神戸です。

On Mon, 14 Mar 2005 02:00:37 +0000 (UTC), Shinji KONO <kono@ie.u- 
ryukyu.ac.jp> wrote:
> 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
> In article <opsnlbtkjte5o5lm@news.media.kyoto-u.ac.jp>, 
> 神戸隆行<kando@nerimadors.or.jp> writes
>> 今週はノンビリ小説読んでるとマズい状況なのでしばらくは
>> 積読(←「つんどく」でなぜか変換できた)ですが。
> ふふふふ。そういう時程....

こんなこともあろうかと、現在部屋の床全域がカオスに散らかってるので
もう今すでに、買って来た新刊の入った袋が見当たりません。
なんと完璧な計画(自画自賛)。
#参照しようと思った論文も何故か見つからないのは想定外でしたが…。

>> #今、fjでもよく記事をお書きになっている筑波大のとある先生のところの勉強会で
>> #丁度、"Rules of Play"というゲーム・デザインの本を輪読してまして、
>> #ちょいとゲーム設計論にカブれております。
>
> ルールがゲームを構成して良くわけだけど、ルールそのものがうま
> くカオスを生成しないと面白いゲームにならないんですよね。で、
> は、カオスを生成する条件ってのは結構微妙。そのカオス性を全員
> が納得できれば、ルールが公平だって思えるわけですけどね。

その本では結果の予見が実際に不確実であることを不確実性(Uncertainty)と言って
その度合いを:

・確定(Certain)・・・結果は確実に予見できる
・不確定(Uncertain)・・・結果は絶対に予見できない
・冒険(Risk)・・・結果は確率的な見込みとして予見できる

に分類していました。そしてこれらの各要素がシステムとして組み合わさって
全体の不確実性を生み出すと考えているようです。
一方人間が感じる「不確実な感じ」は「ランダム感(Feeling of randomness)」と呼んで区別し、
その原因を:

・システムの複雑性によって人間が詳細を把握しきれないことからくるランダム感
・実際に乱数的要素が組み込まれていることによるランダム感

にわけていました。
そしてランダム感が少なすぎると論理的でドライな印象になり、
ランダム感が多すぎると冷たくプレイヤーが無力感を覚えやすくなる
としていました。
ランダム感の決め方はないのですが、
iterativeなゲーム設計を推奨する本なので反復してる間に
各ゲームの目指すところに従ってチューニングしとけということのようです。

ところで、戦争は実は「戦場の霧」という言葉でもお馴染みのように
情報不足からくる不確実性が避けられない大規模事業でありながら
双方とも確実に勝てるかのように宣伝するという特徴がある一方、
ゲームは不確実性がないと看做されればそもそも遊ばれることはないという性質があるところが
興味深いかなと少し思いました。

>> 今になって急にというわけではないと思います。
> 大躍進が4万年前、産業革命がたった2世紀前。急いでないとは思え
> ないです。急いで何をしようとしているのか。それを知りたいです。
> 単に絶滅したいだけではあるまい...

でもまぁ、印刷・交通・通信の手段が発達するまでは
情報交換や議論にもイチイチ時間が掛かっていたわけですから…。
文明の発展が早くなるのは当然かも…。

>> #近年のリサイクルや排熱利用、省資源なんてのもある意味、
>> #従来集め切れなかった資源を回収するための開発なわけで。
>> 文明はずっと資源の欠乏を補う必要に迫られつつ発達してきたわけです。
>> #沢山資源を使っても黒字ならよしということで。
> 黒字って何が?

まぁ、研究開発に投資して新たに利用可能な資源を増やすとか。

> 「神の目の小さな塵」では絶滅と再生を繰り返す種族が出て来るわ
> けですけど、資源を使い尽くした後に、どうやって文明を築くのか?
> 例えば、地表近くには既に炭鉱や油田はなく、金属鉱も堀尽くされ
> て....

読んだ筈なのにどうなっていたのか内容を覚えていない・・・。
#このザル記憶のお陰で一度読んだ小説も新鮮な気持ちで読めます・・・_| ̄|○

> そういえば石灰を使い尽くしたらコンクリートはどう
> するなんていう議論も見たことあります。コンクリートの再利用
> なんてのも始まりつつあるんだよね。

それは知りませんでした。

> 一方で、これだけのことやっても、地球に対する影響としては、隕
> 石一つ分もないんだろうなとはおもいますけどね。1億年もあれば、
> 現状復帰か?

でも人間自身の生息環境には大影響の気配がそろそろ出てきていますが・・・。

-- 
http://www.nerimadors.or.jp/~kando/
kando@nerimadors.or.jp
kando_takayuki@hotmail.com : MSN Messenger