石原@ザ・ランスです。

In article <J2Tbd.4$g%4.2@news7.dion.ne.jp>, dh.shiozaki@s3.dion.ne.jp says...
>#あとは、石原さんへの返信と同じです(再掲)
>
>摩擦、粘性を含めて、「大気の自転」が分かるには、
>この情報を読みなさい。。。というのはありませんか?
>私なりには、Webをかなり探し回ったのですが、ほとんどが、
>気象現象の説明や、多くは「コリオリの力」の説明が多いです。

そうだろうと思います。
ようするに、汐崎さんの設問がかなり特殊なんですよね。
つまり、地球自転のような大きなスケールを考える場合は粘性は問題にならない。
気象庁の数値予報モデルなんかでも粘性は考えてないはずです。
そして粘性が問題になるような小さなスケールでは、地球自転は影響しない。
琵琶湖くらいのスケールでやっとコリオリ力が効いてくるってのは
戸田さんがおっしゃってましたね。
流体の問題ではこの「現象のスケール」ってのが結構重要なんです。
もっともひとつのスケールの中だけでは方程式が閉じないって問題もある、
て、これはまた難しくなるので省略しますが。
そんなわけで、
>摩擦、粘性を含めて、「大気の自転」が分かるには、
てのは、ちょっと私も知りません。
むしろ、そんな問題に(今の日本で)一番うまく答えられるのは
戸田さんじゃないかって気がしてきた :-P
それに私なんぞがちゃちゃ入れながら修正してきた今回の結論てのは
結構信用できると思う、てのは自画自賛かな?
# 山賀さんの文章は私は読んでないので何とも言えませんが。

さて、それでは何故汐崎さんがそんな特殊な設問(と私には見える)をされるのか、
について考えてみたほうがよさそうだ。
結局のところ、(もうおわかりになってるんだろうけど)
>尤も、定速走行をしている2つの系では、「物理法則は同じになる」
>ということですから、頭の切り替えだけで、理解しなければならない。
>理屈ではそうでも、現実の私目の頭は、まだ混乱中です。
これがすべてなんだろうと思います。頭を切り替えていただくしかない。
今の場合、地球に対して大気が動いてるか止まってるかだけを考えれば良いのです。

話が飛ぶようですが、今の小学生の4割は「天動説」だ、なんていう報道がありましたね。
馬鹿な話です。地球が太陽を回ってるのか、太陽が地球を回ってるのかなんて設問だったら
答えはどっちでもいいんです。実際、天動説(プトレマイオス説)でも惑星の運行まで
ちゃんと説明できてた。
ものの考え方をきちんと説明しないで、地動説を教条的に教えたって意味ない。
そんなふうに教えられた子供は将来、汐崎さんと同様の混乱を起こしそうな気がします。


-- 
 石原 幸男
<Yukio Ishihara of theR.A.N.S.>
 ishihara@y.email.ne.jp
 http://www.nn.iij4u.or.jp/~therans/
黍粥は塩に椰子油にサザエ・イソノ祝う隣で虚仮にするまで(詠み人しらず)