#  Supersedesしました。

#  一部、引用が前後します。

>>>>> In <cimrbq$iiq$1@cala.muzik.gr.jp> 
>>>>>    "Miyasun" <miyasun@mtj.biglobe.ne.jp> wrote:

> > >  c)村瀬守保写真集に「軍服を着た者はほとんどなく」と書いているのです
> > >    が、現物より情報量の少ない写真を見て
> > >    すべて戦闘服と断定できる根拠はなんなのでしょうか?

Miyasun> 「軍服」って書いてありました?
Miyasun> 私は「戦闘服」って書いてあるように読めるんですが?

  いずれにしろ、「戦闘服と断定できる根拠」は写真には存在しないと思いま
す。

Miyasun> ちょっと逸れましたが、おそらく「軍服」は着てないけど、動きや
Miyasun> すい「戦闘服」(今風に言うと「人民服」かな?)というものを着
Miyasun> ていたのでは?

  「戦闘服と断定できる根拠」が写真から判読できない以上、そのような憶測
は無意味だと思います。

> >   この反論だけを見ても、村瀬守保氏が撮影した写真を「ウソ写真」であると
> > いう(A)の主張にはまったく説得力がないようです。


Miyasun> と、いうわけで、勘違いによる反論では説得力はないですね。

  「すべて戦闘服と断定できる根拠はなんなのでしょうか?」と書かれていま
すので、勘違いによる反論とは言えないと思います。
  Miyasunさんにとって説得力がないことは分かりましたが、「戦闘服と断定
できる根拠」が写真から判読できない以上、「すべて戦闘服と断定できる根拠
はなんなのでしょうか?」という反論には説得力があると思います。

> >   ちなみに、撮影した村瀬守保氏の文章には、以下のようにあるとのことです。
> > >   揚子江岸で大虐殺が行われた、というその現場でしょうか、軍服を着た
> > >  者はほとんどなく、大部分が平服の、民間人で、婦人や子供も交じってい
> > >  るようでした。

Miyasun> で、「婦人や子供」の写真はあったのですか?

  わたしには、写真からは判読できません。
  しかし、村瀬守保氏が嘘をついているのでないかぎり、婦人や子供も交じっ
ていたのでしょう。(写真には含まれていないとしても。)
  で、嘘をついている可能性は低いというのが常識的な判断だと思います。も
し、嘘をついたら、所属していた目黒輜重連隊兵站自動車第17中隊の関係者か
ら多数の反論がくる可能性がありますから。

  現実の世の中でも、狂言というのはごくまれなことです。
  だから、誰かの証言や記述を嘘だというには、具体的な根拠がないと説得力
がないと思います。(仮に、嘘だと主張するのならば。)

Miyasun> 原文では「油をかけて、焼こうとしたため」とありますが、当時の
Miyasun> 日本軍に、そんなに油の余裕があったのでしょうか?

  まだ、ありました。
  石油がとても貴重になったのは、日米通商航海条約破棄の通告(1939年7月26
日)からアメリカによる対日石油輸出の全面停止(1941年8月1日)にいたる、日
米関係の悪化以降のことです。
  日米通商航海条約が失効した(1940年1月)後、オランダとの買油交渉を日本
はしていますので、この頃には、石油はかなり貴重になりつつあったと言える
のでしょう。

  http://www5.tok2.com/home/JOHNVOID/nakkin_faq_ans10.html
(南京事件FAQ Q10)
に、より詳しい解説があります。

Miyasun> そもそも、私が一番言いたかったのは、
Miyasun> ・30万という数字には根拠が無い。
Miyasun> ・捏造写真は数多くあり、朝日新聞も捏造写真を載せていた。
Miyasun> という事。

  上記2項目のすべてに同意するわけではありませんが、上記の御意見の内容
は理解しました。


#  引用が前後しますが。

Miyasun> 当時「便衣兵」というのが居たのはご存知ない?
Miyasun> いわゆる「軍服」を着ないでゲリラ活動をする兵士のことです。
Miyasun> 一見して一般の人と気づかないので、彼らを借り出す為に、現在の
Miyasun> アメリカがイラクでやってるような事をしてたみたいですね。
Miyasun> そういう意味での「南京事件」はあったかと思いますが、陸戦条約
Miyasun> 違反(中国は批准してなかったらしいから罪ではないが)相手には
Miyasun> やむを得なかったと思います。そういう相手には捕虜としての扱い
Miyasun> をする必要などありませんしね。

  「借り出す」は「狩り出す」と解釈します。
  陸戦条約に違反した、徽章をつけず、公然武器携行せずにゲリラ活動をした
者であるということで有罪であることを吟味して、裁判で死刑判決にしないか
ぎり、無差別虐殺以外の何物でもないと思います。

  孫引きになりますが、
  (http://homepage3.nifty.com/m_and_y/genron/data/nangjin/ben'ihei.htm)
「残敵掃蕩、「便衣兵」狩り」には、以下などの事例があります。

> 上海派遣軍第9師団歩兵第6旅団「南京城内掃蕩要領」「掃蕩実施に関する注意」 
> (旅団長 秋山義兌少将)
> 
>       一、遁走せる敵は、大部分便衣に化せるものと判断せらるるをもって、
>             その疑いある者はことごとくこれを検挙し適宜の位置に監禁す
>       一、青壮年はすべて敗残兵または便衣兵と見なし、すべてこれを逮捕監禁すべし
> 
>                                                 『南京戦史資料集』
>                                                 (笠原『南京事件』p.144)

  上記の例は、違法なゲリラ活動をしていることの吟味が行われなかった例を
示しています。
  上記のページの他の例は、「便衣兵」という名目で無差別虐殺が行われたこ
とを示していると思います。

  南京に残った外国人による証言にも、以下などがあります。

>  東京裁判 マッカラム日記・手記(2)便衣兵摘出(状況)
> 
>  数名の男子が兵士であったとの嫌疑で「マギー」氏居宅の金陵や其他の場所
> から連れて行かれました。此等の男達は其の仲間に彼等が兵士で無いと証明す
> ることの出来る友達が居たのですが、此等の者が手に胼胝があると云ふ理由で、
> 抗議を発言したけれども更に進んだ調査もせずに、兵士であると格印を押され
> ました。
>  多くの人力車曳や艀の船頭等が他の労働者達と同様に、単に彼等の手に真面
> 目な勤労の印があるので射殺されました。
> 
>                                               『日中戦争史資料8』P119
(http://members.at.infoseek.co.jp/NankingMassacre/mondai/simin/simin_a2.html#fitch05
より)

  それに対して、たしかに違法なゲリラ活動をしていると吟味した者を南京攻
略戦(戦闘が落ち着いてからを含む)期間中において処刑したという例は寡聞に
して知りません。

#  また、引用が前後しますが。

Miyasun> まぁ、理解してくれたのはうれしいけど、今とか昔とか関係ない
Miyasun> んだよね。その手の本(たとえばレイプオブナンキンとか)が今
Miyasun> でも売られてうれば、それは何年前の本でも「今」といえるし、
Miyasun> 証拠を突きつけても理解しようとしなければ、何年経とうと「今」
Miyasun> ですよ。

  お考えは分かりました。

  わたしが、以下のように述べたのは、

>>>>> In <cigs55$3un$2@news-est.ocn.ad.jp> 
>>>>>    Sin'ya <ksinya@quartz.ocn.ne.jp> wrote:
兼松>   上記サイトにあげられている捏造の例は、いまでは、南京虐殺があったとい
兼松> う主張の根拠に使われていないものばかりだと思います。

すくなくとも、歴史学で業績のある日本の専門家で南京虐殺を研究している人
は、http://www.history.gr.jp/nanking/lie.html に使われている事例を使わ
なくても、南京虐殺があったことを示すことができているということを述べた
いためでした。

  というのは、最初、以下のようにおっしゃっていましたので、

>>>>> In <WiO2d.258$RI2.134@news1.dion.ne.jp> 
>>>>>    "Miyasun" <miyasun@mtj.biglobe.ne.jp> wrote:
>  「南京虐殺の問題は、もう何年も前から完全否定されてますよ。」

  (30万人ではなくとも)ある程度の規模の虐殺が南京であったこと自体を
Miyasunさんは否定されているのかと解釈したものですから。

  ちなみに私は、「レイプオブナンキン」を全然重要だと思っていません。
歴史学の業績のある専門家による著書でも共著でもなく、彼らに肯定的に引用・
評価されている著書でもないからです。
  きちんとした仕事をしていれば、業績のある専門家にも肯定的に評価・引用
されると思います。
---
兼松真哉