>>>>> In <cbTbc.260$G14.113@news1.dion.ne.jp> 
>>>>>    "yam" <h_yam@h8.dion.ne.jp> wrote:
yam>  テロを認めない事は、テロリストを否定するだけでなく、テロを弾圧の
yam>  口実として利用する者たちの野望を断つことにもなるのです。

  「所詮領土なんてものは、「取った取られた」のものでしかないわけです。」
というのも同様に否定するのなら、そういう主張にも意味があると思います。
  「テロ」だけを否定するのではなく、追放などを含む、あらゆる非人道的行
為を否定するというのなら、すくなくとも、恣意的ではないと思います。
  例としては、アムネスティの発表文のような態度です。

  ただし、単に否定するだけでは無力であって、イラクによるクエート侵略を
武力で撃退したのに、イスラエルは容認するのであれば、非人道的行為を言葉
で否定しても、侵略された側には役にはたちません。

yam>  ただ、自分に害が及ぶことだけは避けたいから、なんだかんだ自分に
yam>  都合が悪い事を除外する条件をひっつけているだけです。

  その条件は、自決権がおよぶ範囲かどうかなので、変な条件ではありません
よね。

yam>  ルワンダと日本は良くて、イスラエルとアメリカはダメの根拠が
yam>  「かつては共存したことがあるから」ってのは、あまりにご都合
yam>  主義としか思えません。

  ルワンダについては勉強不足なので、ルワンダは「良くて」かどうか、よく
分かりません。
  ただ、WWWで検索したかぎりでは、過去のルワンダの大統領にフツ族がいる
のだから、民主化後の政権にはフツ族もツチ族も参加しているわけで、イスラ
エルの問題と比較する例としては、違和感をおぼえます。

  アイヌについても勉強不足ですが、当事者なので、無視するわけにはいかな
いでしょう。

  現在について、
  (a)  アメリカ先住民とアイヌ
  (b)  イスラエル
の決定的な違いは、以下だと思います。

  アメリカ先住民やアイヌだから、彼らの家屋が、軍や警察のブルドーザで破
壊されることがよく起きているということはありません。先住民が銃撃される
ということもありません。

  今生きている日本人やアメリカ人は、生まれた時から、先住民を(合法的に)
駆逐していません。
  (アイヌの土地にブルドーザを入れて整地して、後から、整地代金を払えな
  いなら、土地で返せといって、土地を強奪したというような事例がつい30年
  とか40年前にあったようなことが本で読めますが、これは、泣き寝入りしそ
  うとみた人を狙っている例にすぎません。昔は、母子家庭のわずかな財産も
  狙われたと、聞いたことがあります。東京近くの都会では想像できないかも
  しれまんが、貧しい田舎にいた経験があれば、容易に想像できます。)

  アメリカ先住民もアイヌも、他のアメリカ人や日本人と同じ権利を持ってい
ます。議員もいます。

  アメリカ先住民もアイヌも、軍隊に入ったからといって、日常的に、同胞を
殺害したり、同胞の家屋を破壊したりする側になることはありません。

  多くのアメリカ先住民やアイヌは、他のアメリカ人や日本人と同様の生活を
しています。

  共存しているというのは、上のように、実質的に共存しているのであって、
片方が「奴隷」のようだというわけではありません。
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兼松真哉