"Sin'ya" <ksinya@quartz.ocn.ne.jp> wrote in message
news:c4iu7d$9fu$1@news-est.ocn.ad.jp...
> yam>  日の丸振って送った人たちであることを忘れてませんか?
>
>   日の丸を振らないと弾圧されるから、振った人も多くいますよね。そういう
> 人の最低限の節度として、できるだけ協力しないということを私は肯定的に評
> 価します。「非国民」や「売国奴」というレッテルをはられ、逮捕・拷問され
> て死ねとまでは言いません。

 日の丸振らなかったからといって、本当に逮捕・拷問されて
 死ぬかはさておき、少なくとも開戦当初多くの国民は軍部が
 示す華々しい戦果とその先にあるように描かれていた夢に
 踊らされて、自ら日の丸振っていたことは事実でしょう。

> yam>  たしかに、送り込まれた者たちも、その構成要員であった事は
> yam>  事実ですが、鵜飼の鵜を操っているのはう鵜匠なんだよね。
>
>   徴兵された者たちは、拒否すれば殺されますが、ビジネスや農業従事のため
> に、中国に行った人たちは、侵略で得た利益を直接的に亨受していました。そ
> のことについては、書物などで読むことができますが、(侵略によって得た)
> 「甘い汁を吸っていた」と表現してかまわないでしょう。(*2)

 満州に行って甘い汁を吸っていたのは、ごく一部でしょう。
 本当にそんなにおいしい話がゴロゴロしていたなら、
 情報が豊富な都市部の人間が多く行ったはずですね。
# まあ、今のようにインターネットで誰でも田舎でも検索できる
# 時代じゃないんだから。
 ところが、実際に満蒙開拓団として送りだされた者たちは
 田舎出身で寒村で食えない人たちとか、土地を持たない
 貧乏小作だったりするわけですね。
 で、行った先が豊かだったかといえば、そうとも限らない。
 まあ、配給があって食えたから、内地にいた頃よりゃ良かった
 って人もいるようだけど、それを「甘い汁を吸っていた」と
 言うかな?

>   そういう人たちは、かならずしも、「鵜飼の鵜」というだけではないと思い
> ます。

 ほとんどの開拓民は鵜飼の鵜ですね。
 領土拡大の捨て石かどうかはさておき「石」として、
 「人間の石垣」に使われたわけです。
 勿論、幹部は別でしょう。で、そういう幹部は
 軍に守られてさっさと日本に戻って知らぬ顔の
 半兵衛を決め込んでたりするわけです。
 殺されるのは、テロの犠牲になるイスラエル移民と同じで、
 下っ端のそこしか行けない者たちだったりするわけ。

> (*2)
>    全員が成功していたというわけではもちろん無いでしょうが。

 成功したものの方が、ごく少数でしょう。
 一部の成功例をもって、満蒙開拓団の人たちを「侵略で
 甘い汁を吸っていたから、殺されても構わない」とする
 あなたの論理には到底同意できません。