Re: 【中心極限定理】のパラドック ス
Takahashi です。
"Yuzuru Hiraga" <hiraga@slis.tsukuba.ac.jp> wrote in message
news:4046CA0F.7020804@slis.tsukuba.ac.jp...
> Takahasi Makoto wrote:
> > この問題、SHIRAISHIさんがはじめに提起した、
> > ------------------
> > 【定理】:α,βを任意の実数とするとき、
> > n→∞ では Pr{α≦(<X>n−μ)/(σ/√n)≦β}
> > は ∫[α,β]exp{-(t^2)/2}dt に収束する.
> >
> > ------------------
> > がすでに間違っているのではないか。
> うんにゃ。これは正しいですよ。
> もっともご本人からも訂正があったように、
> 正規化係数 1/√(2π) を掛ける必要がありますけど。
確かに、nがどんなに大きくても有限なら
期待値0分散1の分布に変換可能ですが、n→∞と
した”後”では、分散0ですから標準正規分布には
なりえません。つまり、nが大きくなればいくらでも
正規分布に近づくが、最終到達(収束)先は正規分布ではない。
「○○でいくらでも近似でき」ても「○○に収束する」とは
限らないのです。
# 「アキレスは、”亀に追いつくまでは、いつでも”亀の後ろにいる」
といえばあたりまえだが、
「アキレスは、”いつまでたっても”亀に追いつけない」
といいかえると有名なパラドクス
> > 極限と確率(積分)の順序を変えて、
> > lim_(n→∞)Pr{ E_n } (確率の値の極限)と、
> > Pr{ lim_(n→∞)E_n } (極限事象の確率の値)が、
> > 一致すると決めてかかってよいものか?
といったのですが、この場合は極限操作の順序より前に
lim_(n→∞)E_n という”極限事象”の定義が問題です。
数列と同じように”事象列”の極限や収束を定義できる
のでしょうか?
普通は、事象をある空間の集合に対応させるので、
集合の極限や収束が定義できれば事象の極限の
確率も定義できるのですが、さて、……
#”確率は集合の測度などでは断じてない”とおっしゃる方に
どう説明したものやら
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