河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

靖国も南京事件も、歴史の見直しみたいな視点で議論するなら、それは
歴史学者か、趣味で議論する人にまかせておけば良いわけですよね。

でも、fj.soc.politics で議論するからには、それは、

    政治的にはどういうことなのか

ってのが問題だよね。この二つは、細かい事情の良くわかってない
日本の外の世論から見れば、例えば、ドイツが、

    ユダヤ人虐殺はなかった
    ヒットラーの墓に、首相や大統領が公式参拝する

っていうのと同等です。細かい議論は、あまり関係なくって、そう
いうように利用されてしまうわけ。もちろん、ドイツがそんなこと
すれば、ドイツの常任理事国入りなんて、ふっとんでしまう。

そういう日本の国益に反するように見える利用を容認する立場の人
達が「南京*大*虐殺はなかった」とか「靖国公式参拝は国内問題」
だとか主張するわけなんだけど、それが、どういう利益があるか僕
には理解できない。なんか利益があるんでしょうか? 

例えば、クリントン大統領が沖縄の平和祈念公園を訪問したように、
小泉首相が中国訪問して虐殺を詫びるなんてのは、政治的パフォー
マンスとしては大きい。それが中国世論をどの程度か知らないけど、
動かすことは確かでしょう。

あるいは、「靖国公式参拝はしない」と宣言するのは簡単だよね。
それは、実は、個人の参拝には影響しない。だから、首相が個人の
立場で参拝することには問題はないです。それは、外交的には利益
しかないように僕は思える。

そういう合理的な判断ができない首相は僕には無能だと思う。ある
いは、無能な選択を強要している環境があるってことかな。 

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科