今日から「赤」。
五日市街道の境橋方から関前五丁目交差点を井ノ頭通りへ向かうのって、どう考えても「三段階右左折」をせざるを得ないよなあ……理不尽極まりない(車道に充分な路肩があるのに、歩道を走った方が理不尽な動きにならない、というのが余計理不尽)。
ともかく、井ノ頭通りから原宿・表参道・乃木坂を経て赤坂山王下へ行き、六本木通りと国会議事堂前を通って……国会前へ行く手前で道路が封鎖されており、何だ何だと思ったら、右な街宣車が強制右折させられてました。なるほどこういう措置がされるんだ。そうこうして国会図書館へ到達。何度も来ているところですが、実は自転車で来るのは初めてです。フロントバッグを外しているので、地図は胸ポケットに入れていました。見るのがちょっと面倒。
本日の調査対象は、イツモのごとく! の角川日本地名大辞典とブルーマップ/ゼンリン住宅地図。長野県と岐阜県を調べます。ええ、駅の地番をね。……ブルーマップは塩尻市しか、住宅地図も塩尻市と中津川市しかないよ……。その中でも、相変わらず地番書いてないところが多いし!
地名辞典は、当然ながら地番など書いていませんけど、大字レベルでの来歴は調べられます。駅は大字や、大字になってはいなくとも町村制前に存在していた町村の単位で作られることが多いですからね。……で、十二兼駅だけ、まったく名前が見付からなかったのは何故!? 南木曾駅は三留野として調べがついたけど……。あ、あと、大字読書(よみかき)の由来が判って納得。合成地名なのね。
余った時間では、秋田市の字も調べます。去年から積み上げてしまっていた、上通町・中通町・大工町・新大工町に、ついでで大町もチェックしました。これで保戸野通町の記事を作れる、と思います。
閉館時間ギリギリまで居て、退出……明らかに降雨の形跡が!? 今日は降水確率30%程度じゃありませんでした? ここまで派手にやられるとは……。全然想定していなかったから、ホ○○○がばっちり雨曝しです(泣)。サドルカバーなんかしてないし、ヘルメットも裾留めも、それどころか手袋も置いてたんですよ……。うう、サドル、明らかに柔らかくなっちゃってる……。手袋は填めることできないなあ。
何にしろ乗らないことには帰ることもできませんから、手袋だけポケットに突っ込んで、走ります。三宅坂から四ツ谷を経由して甲州街道で新宿へ、いこうという目論見だったんですが、地図確認せずに走っていたら赤坂見附でさくっと青山通りに入ってしまいました。仕方がないので表参道まで行って、神宮前から明治通り。新宿駅東南口で駐輪場に入ります。ここ、以前は新宿へ来るとき良く使ってたんですが、あまりに久々だったもので勝手が判らなくなってしまってました。
何で新宿かっていうと、COMIC ZINへ行くためでした。ちょっと買いたいものがありましてね。
以上を購入。一番の目的は商業誌だったんですけど、他にも自転車関係などちょこちょこありましたねー。参考になります。今回のLONGRIDERSは斜め見で充分になってしまいましたが(方向性が違いすぎる)。
あとは大ガードへ出て、ひたすら青梅街道を西進。カティアとみこがお別れした場所を経由して帰宅しました……新宿から1時間半かかったのがちょっと意外。信号停止が多かったかなあ? ともあれ、サドルを外して手入れせねば。
(簡易感想) デゼニーシーと聞くと反応するハドソン好き。ならばアトラクションも、ジャングルクローズとかホラマンションとかでですね……。いや、これ絶対デゼニを狙って設定している筈なんですよ。カセットテープの偽広告とかやるくらいなんですから。さあみんなでPOLISH! POLISH!
今回もうひとつ注目するべき点は、結とマルスの意識が最終的にほとんど共有状態になっていることですね。天理/ディアナを見ていると解りますが、依代と女神はまったくの別人格であり、記憶も共有していません。だけど結とマルスはほとんどツーカー。てことは、桂馬がやっていることも(マルスに伝えた範囲は)結に素通しなので、他の依代とも恋愛していること筒抜けなのです。……そもそも結は桂馬をプレイボーイと認識してたから今更ですかね(^^;;;
(簡易感想) 「女装で高笑い」が栞に見られていたことを、言われずとも気付いていた上、最初から狙ってやっていたかのようになったから、桂馬が更に有能に見える構成ですね。ともあれ、栞はそんな倒錯変態女装男であっても桂馬を嫌いになれない自分と向き合わざるを得なくなったものですから、結の時とは違って完全に桂馬のペースで進んでいます。……締め切り破りは違いますが(^^;;;
栞の入りたいラーメン屋が『すみれや』だったらどうしよう、なんて思ってしまいましたが(女装してればスミレも判らないでしょう)、栞が憧れるのは前衛的で若者に人気〜な場所ではなく、むしろ保守的なところでしょうねえ。だから食券制であることにショック受けるんだし(^^;;; とはいえ濫読派の栞ですから、一度体験したら否定しないでしょう。対面式のラーメン屋は次のステップアップ。
みねるば(← 平仮名がとても似合う)と栞の関係は、前回の結とマルスとは対極にありますね。旧悪魔を封じた女神であることどころか、そもそも自分が依代になっていることすら、栞は気付いていません。幻覚だと思っていることでしょう。これからはみねるばが栞に話しかける機会が増えてくるんでしょうけど。
(簡易感想) さあ、女神篇もいよいよ後半。残る女神は「1柱」です。つまり、歩美とちひろのどっちがどっちでどっちっち(違)に陥っている訳です。……2人に絞ったのではなく、1人に絞れない状態。はい、普通に二股ですね(^^;;; ← 実際にはそれどころではないというのはこの際措いておく。
前にも書きましたけど、どちらが女神の依代か確定していない以上、二人とも攻略するしか無いのですが……その場合、女神でない1人は、駆け魂とも女神とも無関係に桂馬と恋愛することになる訳ですよね。そして記憶が消えることも無い。前の桂馬との恋愛を忘れているとしても、今桂馬と繰り広げようとしている恋愛の記憶は無くならないんですよ。それつまり女神篇が終わった後も、女神以外で桂馬と恋愛状態にある娘が1人居るということでして……だから! 原作に早くちひろが登場しないかなーと思っているんですよ水野は!
さて、今回の『無視できないネタ』をひとつ拾っておきましょう。ちひろの「バカとは何よ、バカとは!」。……解る人居ます? これ「は〜りぃふぉっくす 雪の魔王編」の序盤に登場するさとみという女の子を罵倒すると、こういう言葉が返って来るんです ← 誰が知ってるんだそんなの!
(簡易感想) 今回拾うネタは……まあタイトルそのものですよね。どうせなら竹本泉風の作画が1シーンくらいあって欲しかったですよ(^^;;;
主に3つのストーリーで構成された今回ですね。まず、地獄の地区長会議で下手打って投獄されたハクア。そのハクアと面会するって時点で自分も目を付けられる可能性があると解っているだろうに、敢えてそれをやり微妙にハクアへ示唆を残していくノーラ、やはり有能な描かれ方をしているようです。ドクロウ室長にも疑いの目を向けるハクア……この娘は単純だから、絶対的な敵か絶対的な味方か、どちらかでしか考えられないんですよねえ。でも室長はヒロインですから……もとい、かなりメタな視点で世界を見ている人ですからねえ。公的な立場が室長でしかないというのが不思議なくらいに。
第2に、女神4人でのアポロへの呼びかけ。ここで重要なのは、アポロやかのんと対話したという事実を、桂馬が秘匿したこと。対話の内容どころか、接触したということ自体を秘匿してますよね。あくまでも情報を独占する男です。すべては攻略のための道具! この状態でしっかりディアナの好意を引き出してますもんね。さあ、翌日が前夜祭ということは、夜這いできる日はあと1日しかありませんよ(^^;;;
第3に、歩美とちひろの同時攻略……と言いつつ今日はちひろにほぼ絞ってますね。時間が無いから、エンディングが近い側を優先する……というのは間違ってない考え方なんですけど、常にベストのエンディングだけを目指すという桂馬らしくないとも言えます。歩美が女神である可能性を潰すように潰すように進めちゃいましたからね。これでちひろではなく歩美が女神だったらどーすんの、と。……まあ、女神攻略後に恋愛の記憶が残る『唯一の無関係女子』の影響度を小さくするためと考えれば良いんですが、逆だった場合の危険度は倍増しですわ。
CDのCMから……「神と女神と悪魔、そして少女による〜」の「少女」って、『女神じゃない1人』のことですよね。あと、 PHゲームのCMから……「僕に攻略できないゲームは無い!」も「私に解けないアドベンチャー・ゲームは無い!」のパロディだとしたら!?
田無から西武新宿線急行(20000系)で西武新宿、新宿から中央特快(E233系0番台)で神田、山手線外回り(E231系500番台)で浜松町、東京モノレール羽田空港線区間快速(2000形)で流通センター。本日は第十七回文学フリマが開催されており、F会がサークル参加しているため、売り子として参戦して参りました。
CCSFからの頒布はありません。F会の本(Fani通、けールガン、咲)と、M.O.M.発行準備組合及びPARALLEL ACTからの受託本が、……21種類だっけ? 隣の思想脳労さん共々、いつもながら凄まじい数だと思います。それがこの場でどれくらい頒布できるかと言うと(ゴニョゴニョ)くらいなのですけどね。手に取られる率で言えば、イベントがイベントなので、PARALLEL ACTさんの「レイアウト見本帳」とか「LaTeX同人誌組版術」とかが強目です。
開会11:00閉会17:00と長めのイベントですので、半分が過ぎた14:00になってから買いに出てみました。以下、戦利品リスト。
以上、総支出は4,700円(検算のみ)。うーむ、最近は葬儀の情報も同人誌で得られてしまうのですか。勿論これだけで解った気になってはいけないですけど。
東京モノレール羽田空港線各駅停車(1000形)で浜松町、京浜東北線南行(E233系1000番台)で新橋。携帯@さんとTomOneさんとで打ち上げになりました……夏コミの。そしてそろそろ本格的な制作が始まる、Fani通2013(上)の打ち合わせとか。わーい早く「神のみ」「直球表題」観なきゃー。
新橋から山手線内回り(E231系500番台)で神田、中央本線休日快速(E233系0番台)で新宿、山手線外回り(E231系500番台)で高田馬場、西武新宿線急行(2000系)で田無。新橋からの場合、新宿-西武新宿乗り換えではなく、高田馬場で直接乗り換えた方が安上がりなのです。
(簡易感想) そんな訳で、歩美がメルクリウスであることが確定し(桂馬視点ではまだ消去法ですが)、ちひろは「攻略無関係に桂馬と恋愛している娘」だったのでした。ちゃんちゃん。それが第一次攻略よりも前からだったというのは、寝耳に水どころじゃない驚きでしょうが。これ、第一次攻略後の記憶改竄の結果なのか、それとも本当にそうだったのか。どちらだとしても成立し得ますね。
で、桂馬としては過去類を見ないレベルでの想定外だったため、咄嗟の対応が、最悪でこそないけど最善でも無かったんですね。ちひろとの関係リセットへ踏み出した(← リセット完了ではない)のは良いけれど、その手段としての罵倒はミスチョイスだったと即座に思った筈です。だからちひろが去った後、駆け寄ろうとしているし。歩美に目撃されていたことは左程の問題ではないでしょう、『ちひろと桂馬が良い関係』という歩美の理解もリセットしないといけないんですから。
所変わって桂木家、やってきました夜這いディアナ。スク水はやりようによっては余計煽情的になることがありますからお気を付けてねー。ディアナが自分から天理に人格を渡しましたけど、告白した時点では天理まだ寝てた……よね? とは言っても天理は主人公体質だったりしませんから、直後の錯乱したディアナを見て、恋に戸惑う心理であることを大体理解しちゃうでしょう。天理からの告白は、シチュエーションに拘りを持つ桂馬が何も言いませんでしたから、天理がディアナの先を行った訳です。
一本岩の駆け魂養殖場を目撃する桂馬とエルシィ。あんな目立つ逃げ方しなくても(^^;;; さてリミュエルが本格的に登場しましたが……この娘と二階堂先生については、完全に原作既読者向けになってるなあ。檜編も灯編もやってないから、ほぼ理解不可能になってます。OVAか何かでの補間は絶対に必要ですよ。
(簡易感想) ちひろをノイズとして排除できないのなら、むしろ道具として取り込むべし。……と書くと凄く悪役ですが、やってることはその通りなんだからどーしよーもありませんな。ただ只管にベストのエンディングを目指し、その為には自分自身をも駒として指す、ここまでくると敬服するに値するんですよ桂木桂馬。ただ、それは、桂馬が人としての心を失くしているという意味じゃないんですよね。前回のちひろへの言動はずっと影を落としていますし(但しそれで攻略が翳ったりはしない)。
ヴィンテージの襲撃というのは更に想定外の外乱なんですけど、桂馬はそれすらも道具として使いましたよね。歩美とちひろの会話を強制中断させ、特にちひろへは更に有無を言わさず考えさせず、どんどん自分のペースへ持ち込んでいます。これだと巻き込まれるままに桂馬へ協力せざるを得ませんし、反発するにしても反射的なことしかできないでしょう。後はちひろがどれだけ頭が良いか。……「4人とアイドル」の時のような意味で頭が悪いってことじゃなく(^^;;;
おとどけモノ。
以上。まだ全号揃った訳ではありませんが、この号をもって私の中では初期ベーマガ買い漁りが一段落したという感覚になりました(集めるのをやめる訳ではない)。何故なら、自分の記憶にある記事が掲載されている号が、これで全部揃ったからです。
この号には、X1用「UNDERGROUND PANIC」という投稿プログラムが掲載されています。これ、私の記憶にある一番古いベーマガ投稿プログラムでして、入力したこともあるんです。……もしかしたら自分で入力したのでは無かったかも? いずれにしても、1990年に自力でX1F10を入手した時にはまだテープがあったのは確実であり、もしかしたら今でもあるかもしれません。内容だって凄く印象に残っています。
この時代の投稿プログラムを保存したテープは2本あって、一つが「UNDERGROUND PANIC」だけ保存したものでした。ラベルには「地下パニック」と書いてましたね(この字は明らかに私の筆跡ではなかった)。もう一つは「スーパーヘリ、アタッカー、クリーンマン、ホールクライマー カセットテープ」と書かれており……「SUPER HERI」(1983年7月号)、「ATTACKER」(1983年3月号)、「クリーン・マン」(1983年6月号)、「HELL CLIMBER」(1983年5月号)です。HELLの読みを間違えているあたり、ラベル書いたのは父ではなく兄(当時小学生)かなって想像されますね。で、全部「UNDERGROUND PANIC」より前だったと、今年になって知りました(^^;;; 多分、入力したのは「UNDERGROUND PANIC」の方が早かったってことだと思います。
さて、この号にはもう1本、実用プログラム枠でもX1投稿プログラムが掲載されています。「根暗百人一首」というもの。UNDERGROUND PANICを入力しているくらいですから、当然こちらも記憶にあります……が、名前しか憶えていません。入力もした筈なんだけど、全然思い出せません。一体どういう内容だったんだろう、と首を傾げつつ、今日ようやくその正体を知りました。単に百人一首を表示するというだけなんですが……ああっ、漢字ROM必須! なるほど、当時X1無印で漢字ROM増設していなかったから、入力しても表示することができなくて、だから記憶にないんですね!? (ピー)年目の大納得。
田無から西武新宿線急行(2000系)で西武新宿。紀伊國屋書店新宿本店にて、
以上を購入。普段の仕事をする分には買う必要無いんですけど(読んで得るもの多いとは思いますけど)、普段使いではない仕事が発生してまして……。
東急ハンズ新宿店にて、
以上購入。ホ○○○のパーツを『自作する』ところまでやってきました。フロントバッグの変形を防止するため、フロントキャリアに台を作ってみるのです。さてどんな具合になるやら。
ショルダーベルトは、輪行時にサイドバッグを運搬するのに便利だと思いまして。あれ手で持つのは滅茶苦茶苦労しますからねー。右に自転車を抱える以上、左で二つとも持たなければならず、更にフロントバッグもありますから。まあ、最近はバッグ類は郵送してしまうことが増えてますけど、今年の夏みたいに緊急輪行しなければならなくなる場合も無いとは言えませんから。あと、フロントバッグ用のベルトも必要なんですけど……使ってないカメラ用ベルトを流用しようかな。
新宿から中央本線休日快速(E233系0番台)にて吉祥寺。ヨドバシカメラでプリンタのインクタンクを投棄した後、アニメイト吉祥寺にて、
以上を購入。買い忘れてました。……1月号からこっち未開封のままになってるんですけど……。それと、「ファンタジスタドール」BDも一念発起で買ってしまおうかと思ってたんですが、店頭在庫が無かったのでまた買いそびれました。うー、どうしよどうしよ。
バスで帰宅。アニメイトからバス停までの短い時間、雨に降られて、うわー雨は明日の夕方からの筈なのにーと慌てましたけど、持ってない傘を必要とする程ではありませんでした。ただ、バスを降りた時、もう止んでましたが路面は全面的に濡れていたので、それなりに降ったみたいでした。洗濯してなくて良かった。
(簡易感想) 前に天理を指して、主人公体質ではないから恋愛に聡いって言ったことありますけど、今回はちひろが恋愛に聡いところを見せましたね。恋多き娘だからと言って、恋愛の機微に長けているとは限らないんですが、関係者の心理を巧みに突く行動を取れるのは立派に恋愛巧者です。意図してそれをできていたのはこれまで桂馬だけでしたから。結は天然ですので。
そんな訳で、ハクアと常時一緒に居るためどんどん関係者になっていくちひろですが(註: この記憶は今後も改竄されません!)、歩美を守るため、自分を守るため、世界を守るため、そして歩美の幸せのために自分ができること、桂馬の手助けができること、それは……事情を知ったにも関わらず桂馬への恋を諦めること、なんですね。ただ桂馬に振られただけなら敵意に隠れていた筈の恋心が、事情を知ると敵意が薄れてしまうからまた浮上してくるでしょうに、その感情を今度は自分から抑え続けなければいけなくなります。しかも歩美も桂馬も学校で非常に親しい存在ですからね……。
でもっていよいよ恋愛において孤立無援となってきた歩美。どうにかして自分のペースで桂馬に立ち向かおうとするけど(かなり破れかぶれになってるけど)、正攻法でも邪道でも桂馬は常に意表を突いてきますから、あらゆる行動が即座に封じられてしまってますね。両親を巻き込むのはその最たるものでしょう。遊びで恋愛しているなら、結婚を持ち出したら、増して両親を持ち出したら、軽々しいことは言えなくなる、って歩美は思ったんでしょうけど、桂馬ときたら両親に結婚を認めさせる、みたいな状況を作った上で、痴話喧嘩を作り出して両親が口出せない状態にしましたもん。歩美を見事に自爆させましたわ。
さて、次回のサブタイトルは『初めて恋をした記憶』。これアニメ2期で出たちひろのキャラソンのタイトルですけど、明確なものとしてはほぼ唯一と言える、アニメから原作へのフィードバックですからね。『ちひろが主人公としての女神篇』のエピローグに相応しい一文です。第一次攻略の記憶を残していないちひろにとっては、文字通りでもあるでしょうし。
(簡易感想) ここまで来ると、登場人物が感情的過ぎて、筋道通った展開など望むべくも無くなってくるのですが……桂馬もどこまで冷静だったやら。アドリブでの対応が難しくなってくると、事前に綿密な計画を立て、冗長性を持たせるために展開の引き出しをを多く持ち、そうやって事に当たるのが桂馬のやり方ですね。歩美は計画ありませんから、ちひろが即興で計画立てて引っ張ってやった感じです。最後には押してましたけど。
ちひろは桂馬から正直な気持ちを伝えろとしきりに言ってましたけど、実は桂馬の目的にとってそれは必要無いんですよね。あっても手段でしかない。必要なのは、歩美が桂馬に恋をし、恋心を募らせ、そしてキスすること。メルクリウスの力を取り戻すのに必要な条件はそれなんですから、桂馬と歩美が両思いになることは条件ではないし、まして結婚することも条件ではないのです。とはいえここまでやったら、今後の歩美は(記憶を失わないんですから)桂馬に結婚を迫るようになると思いますけどねー。
しかしメルクリウス、ずっと寝てましたか(^^;;; 昨日は桂馬とちひろのことで意気消沈する歩美を気遣ったりしてたのに、今日はあゆみがこんたげ恋で追い詰められてても一言も言わない(^^;;; まー、それだけ歩美の自意識が強くなってて、メルクリウスの意識が出る幕無かったってことですかね。
わだかまりが残り続けるのは桂馬とちひろ。ちひろは身を退く方向へ身を退く方向へと進むことしかできないし、桂馬はそんなちひろに未練を残させるような事を言うことができない。三角関係シナリオの果てをプレイしている訳ですよね、捨てられたヒロインであってもヒロインはヒロイン、なのに『落とし神』たる桂馬はヒロインへのアフターケアができない。痛恨の極みでしょう。しかも攻略途中でミスをしてのこの結果ですから……別れるにしてももうちょっとマシなエンディングがあった筈なのに。
舞高祭エピソードの最後を飾るのは、2B PENCILSによるライブ。2人しか居ませんが(^^;;; 寺田さん(← 何故か名字)こそ『関係ない』のに色々と振り回されてしまってますよね、しかもこの後、ちひろからすらまともな説明をされることは無いんですし。ライブにかのんが加わったことだって、寺田さんにしてみれば単にサプライズなだけですしね……『4人とアイドル』の時だって関わり持ってませんでしたから。なお、ある意味で一番重要なことは、結がドラム叩く姿が初めてまともに描かれたことでしょう。『4人とアイドル』の時は書き割りでしたから(^^;;;
ライブの最中にちひろが見た、女神達の幻影。一般人であるちひろは、あかね丸で起きていた事態のすべてを目にすることはできなかったようですが、桂馬が『翼が生えて飛んで行った』とか言っていましたし、真っ先に目に付いたのは歩美の翼であり、そして桂馬への告白を目撃したかのんの翼ですから、結も含めて桂馬と恋をし成就した女の子が身近にこれだけ居ることを理解してしまったことでしょう(実際には20人近く居ますが)。2B PENCILSという枠組の中では隣り合っている彼女達だけど、桂馬との関わりではもう近くに立つことはできない。『初めて恋をした記憶』は、心に純粋だけを残して消えていたけれど、『初めて失恋をした記憶』は胸に深く刺さり続けます。ちひろも、桂馬も。
総合評価……☆☆☆☆☆(第一次攻略がごそっと省略され、他にもフィオーレとかシャリアとか存在そのものを省略されたり、序盤では残念な気分が強かったんですけど、女神篇単体としては非常に良く出来ていたと思います。ストーリーとしては原作の功績が大ですが、作画も演出も一級ですし、音楽・音声も不満はありません。リミュエルや二階堂先生を省略しなかったのは、OVAで第一次攻略を補間するつもりだと期待しますよ? フィオーレは檜篇に関わりますけど居なくても何とかなりますが、リミュエルは灯篇に直接関わる(というか本人)ですから居ない訳にはいきませんものね。……そして、ドクロウ篇・うらら篇・香織篇もやるよね!?)