takehiro yanagiさんの<c8rgda$1v6s$2@news2.bekkoame.ne.jp>から
>>「慣性配分」ってのは、別にわざわざ主張する必要性が見え
>>ないんだけど。初期状態をどうするかっていうのは普通はあん
>>まり考えないよね。
>
>「普通はあんまり考えない」から我々が間違っているのですか。

これは、あんまり書き方が良くなかったかな。
物理の問題としては、初期状態ってのは任意でいいんですよ。
そういう意味で考えなくていいと語っているわけ。

これは、どういうことかって言うと実験を始める最初の点(初期状態1)が
実は、その前の実験の結果であっても問題ないわけです。
だから、「永続的に続くなんらかの物理運動」の中で物理法則が成立している
とすれば、そのうちある部分を切り出しても、やっぱりその中で物理法則は
やっぱり成立しているというはなし。

だから、別に初期状態が何であるかを考える必要はありません。

>君は、その様な認識で反論に挑んできたのですか。「落下する
>リンゴ」とか「コロンブスの卵」の話は知っているでしょう。
>君はガリレイの説、つまり異なる系の物体の鉛直落下を認める
>でしょう。我々はそれを不十分とし、物体を鉛直落下させるに
>は「慣性配分の原理」が必要であると主張したのです。そして、
>慣性配分の原理から座標係を使わない「新慣性運動」を定
>義し、さらに「絶対運度と絶対静止の相当原理」を導きます。
>我々の新原理は簡単な事実関係を述べているだけですから、
>先ずその是非だけを考えることです。

慣性配分の原理などというものを持ち出す必要なく、説明可能であることは述
べたとおりです。
だから、「わざわざ主張する意味がない」と語っています。

>>「思考原理」も主張する意味が見えない。
(snip)
>>る時刻を取り出す操作になっているわけです。
>
>上記の微分の操作は、時刻と時間の定義の下に成り立つ、
>いわゆる便法です。しかも、時刻と時間は「相互定義」で成り
>立つものです。論文をよく読むことです。

時間は時刻の積分だし、時刻は時間を微分したものに過ぎません。
っていうか、柳氏の文章を読む限りは同じことを書いてあります。
そのあとの時計に関しての一文は、むしろ逆です。
時計は時間がたつにつれて動作し、その動作量で過ぎた時間がわかる機械に過
ぎません。
つまりある時点を基準として、現在までの時間がわかる機械に過ぎません。
ここも、相対的な話です。ある時点の絶対時刻を知ることはわれわれには不可
能です。というかそういうものがあるかどうかさえわかりません。
ただ、時計の針が12:00から13:00に変わっていたのであれば、その時刻から現
在までの時間が1時間であったという事実を示しているに過ぎません。

>>...相対運動では記述できない理由が書かれていないので、
>>絶対運動を導入する必然性がありません。...
>>3体問題はその相対座標をどこにとるか、だけが問題解くの
>>に必要なのであり、その座標が絶対である必要はありませ
>>ん。(3体問題が解けないのならば、惑星の運動は記述でき
>>ません。惑星の運動が相対性原理のもとで大きな誤差なく
>>かつシンプルに解決可能であることに注意)
>
>質問ですが「3体問題」とは「三体関係(これも相対運動)」
>の意味ですか。
>もし、一つの物体が同時に四方八方へ運動できるというのな
>ら、絶対静止の要請など必要ありません。論文をよく読むこと。

まあ、一般には三体問題というはずですが、三対関係でかまいません。
絶対静止などなくても一つの物体が同時に二方向への運動をすることはありま
せん。柳氏は「速度基準」といったときに、必要のない仮定を置いてしまっ
て、それゆえに「一つの物体が同時に二方向へ運動することになってしまう」
と誤解しています。実は、この必要のない仮定のために、相対運動を正確に記
述できなくなっているだけです。

たとえば、
http://www.ggm.to/
の図1,2ですが、図1ではBはVb,CはVcの速度でAを基準として動いてるとしま
しょう。

ところが、図2になった瞬間にB,C間の相対速度がなぜか0になっています。
ここで「速度基準が必ず速度0」という誤った仮定が出てきます。
Bの速度を基準にしたらCの速度はVc-Vbになります。(ここではニュートン力
学で扱います、光速に近ければまたそこの議論はかわりますが本質的にはかわ
りません。)
では、Aの速度はどう記述できるでしょうか。
Bを速度基準に考えれば-Vbになります。これは自明です。
Cを速度基準に考えたときですが、柳氏はCの速度を0とカン違いして、-Vcとい
う速度になると考えています。これが「一つの物体が二つの速度で運動してし
まう現象」です。
ところが、実際にはCの速度は、Vc-Vbであるので、それを基準にすれば、
(Vc-Vb)+(-Vc)となり、これはすなわち-Vbとなるわけです。
ここから考えればわかるとおり、どちらを基準にしても矛盾無くAの速度を記
述することができます。
BとCの相対速度が0でないのに、それを勝手に0にしてしまったところが誤りの
発生原因です。

これに対する反論を期待しています。




>>コリオリの力よりも、直観的には遠心力の方がわかりやすい
(snip)
>>は及ぼさないってことですよね)」
>
>M&Mの実験では、重力の影響を避けるように、装置の光路
>は水平に設定されています。つまり、垂直方向の議論は排除
>されます。そのため、装置の水平方向の速度と光速度の測定
>誤差の関係を議論することが重要なのです。

これは、「重力の影響」による光速の変化の問題は、たとえ行路を水平にしよ
うが避けられません。
地球上でなく、ブラックホールの時空の地平面近くという設定で思考実験をす
れば簡単にわかると思いますが。

水平にすることによって「どちらも同じだけ影響がある」
ゆえに「誤差が出てこない」ことが重要だったりします。

>以上ですが、君が持ち出した反論根拠(根拠にならないが)く
>らいは、我々は四十年以上も前に習い、以後あらゆる角度か
>ら解析してきたものです。だから我々の主張が正しいと言うわけ
>ではありません。この三年半の間に登場した多くの反論者が誰
>一人、君の反論根拠を知らなかったとでも思っているのですか!?
>と言いたいのです。

私の、反論をちゃんと理解していないからです。
っていうか、たぶんみんな
「あんまりまじめに応対していない」
のか、
「あまりの傲慢ぶりに放置している」
のかどっちかだと思いますが。

>我々は、君のような「無知の転嫁」の反論者が後を絶たないた
>め、その元凶である大学の相対性原理や相対論支持者達に
>「束になって論争に挑んでこい」と言っているのです。

高校の物理レベルで充分反駁可能だから誰も突っ込まないんですよね。

まず、三体問題で、勝手に相対速度が0でないものを0にしてしまっている理由
をお伺いしたいところですが。

-- 
Yoshitaka Ikeda mailto:ikeda@4bn.ne.jp