Yoshitaka Ikeda 君へ。二日間に渡る反論文が長く、重複して
いるところがありましたので、勝手ながら我々の方で整理の上、
回答します。引用符をつけていているのは全て君の発言です
(2004年5月17日〜5月20日)。

>「慣性配分」ってのは、別にわざわざ主張する必要性が見え
>ないんだけど。初期状態をどうするかっていうのは普通はあん
>まり考えないよね。

「普通はあんまり考えない」から我々が間違っているのですか。
君は、その様な認識で反論に挑んできたのですか。「落下する
リンゴ」とか「コロンブスの卵」の話は知っているでしょう。
君はガリレイの説、つまり異なる系の物体の鉛直落下を認める
でしょう。我々はそれを不十分とし、物体を鉛直落下させるに
は「慣性配分の原理」が必要であると主張したのです。そして、
慣性配分の原理から座標係を使わない「新慣性運動」を定
義し、さらに「絶対運度と絶対静止の相当原理」を導きます。
我々の新原理は簡単な事実関係を述べているだけですから、
先ずその是非だけを考えることです。

>「思考原理」も主張する意味が見えない。
>今、1500光年先の星が見えるってことは1500年前にその星
>があったということを観測しているに過ぎないよね。結局のと
>ころ「同時にものがあって」といういわゆるニュートン力学的関
>係っていうのは、「運動で扱う時間のΔtに比べて観測のため
>の光の時間が極小である(0とみなす)」っていうだけの話だと
>思う。
>これを極小だから0とみなすっていうのを矛盾といわれたら困る
>なぁ。物体の速度は物体の座標を表す関数F(t)をtに関して
>微分したときのある時刻でのベクトルだし、速さはその大きさ
>に過ぎない。別に、この定義だと時間と時刻の違いを意識す
>る必要はありません。微分するという操作が時間の中からあ
>る時刻を取り出す操作になっているわけです。

上記の微分の操作は、時刻と時間の定義の下に成り立つ、
いわゆる便法です。しかも、時刻と時間は「相互定義」で成り
立つものです。論文をよく読むことです。

>...相対運動では記述できない理由が書かれていないので、
>絶対運動を導入する必然性がありません。...
>3体問題はその相対座標をどこにとるか、だけが問題解くの
>に必要なのであり、その座標が絶対である必要はありませ
>ん。(3体問題が解けないのならば、惑星の運動は記述でき
>ません。惑星の運動が相対性原理のもとで大きな誤差なく
>かつシンプルに解決可能であることに注意)

質問ですが「3体問題」とは「三体関係(これも相対運動)」
の意味ですか。
もし、一つの物体が同時に四方八方へ運動できるというのな
ら、絶対静止の要請など必要ありません。論文をよく読むこと。

>コリオリの力よりも、直観的には遠心力の方がわかりやすい
>ですよね。等速円運動をする物体ってのは中央からの斥力
>の働く静止系のように「見える」という理解でいいんじゃない
>かと思います。

コリオリの力やフーコーの振子の実験を持ち出したのは、M&M
は地球の自転運動を見落としているという説明のためです。

我々 wrote: 「地上の系に固定されている超高精度な光の
測定器機に、地球の自転運動の影響は現われない」
>この場合、明白に遠心力<<<<重力です。重力加速度が赤道と
>北極、南極でどれくらい変わるかを考えれば充分だと思います。
>それと、測定器が静止しているのは、固定面と装置の間で
>作用-反作用の法則が働いているからですね。ここで言いたいこ
>とは何かというと、「マイケルソン=モーレーの実験で検出され
>るのは(デカルト座標系で言う)X,Yの光速の差」
>「自転、重力はZ方向の力だから、X,Yの光速どちらにも同じ影響
>を及ぼすので差は出ない」
>「公転運動はX,Y軸で違いがあるので影響を及ぼすはずだ(実際に
>は及ぼさないってことですよね)」

M&Mの実験では、重力の影響を避けるように、装置の光路
は水平に設定されています。つまり、垂直方向の議論は排除
されます。そのため、装置の水平方向の速度と光速度の測定
誤差の関係を議論することが重要なのです。

以上ですが、君が持ち出した反論根拠(根拠にならないが)く
らいは、我々は四十年以上も前に習い、以後あらゆる角度か
ら解析してきたものです。だから我々の主張が正しいと言うわけ
ではありません。この三年半の間に登場した多くの反論者が誰
一人、君の反論根拠を知らなかったとでも思っているのですか!?
と言いたいのです。
我々は、君のような「無知の転嫁」の反論者が後を絶たないた
め、その元凶である大学の相対性原理や相対論支持者達に
「束になって論争に挑んでこい」と言っているのです。


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真理学会
事務局長 柳 健宏
『世界規模の間違い』 http://ggm.to/

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