takehiro yanagiさんの<c8h62e$1uh2$1@news2.bekkoame.ne.jp>から
>◆優先理論◆
>アインシュタインは、等速度直線運動するどの系でも光速度は一定
>であるという原理を提唱しました。この光速度一定原理を、関係する
>現象や実験事実のもとに解析します。
>地球は自転運動している加速度系であることを、フーコーは振子を使
>った実験で証明しています。つまり、赤道付近と極地付近では地表速
>度が大きく異なるというわけです。そして、自転運動によりコリオリの力が
>働きます。コリオリの力は海流や気象現象に見られます。又、コリオリ流
>量計もあります。

コリオリの力よりも、直観的には遠心力の方がわかりやすいですよね。
等速円運動をする物体ってのは中央からの斥力の働く静止系のように
「見える」という理解でいいんじゃないかと思います。

これは、公園の遊具なんかでも経験的にわかると思います。
実際には等速度直線運動を等速円運動に変えるための力が遠心力とつりあって
るわけです。

>等速度直線運動系では物体の静止を実現できますが、加速度系で
>は無理です。地上で静止が実現するのは相互作用が働いているから
>です。マイケルソン&モーレィの実験器機は勿論、光速度の測定器機
>は全て地上の系に固定されています。又、光は余りにも速いため、測
>定器機は超高精度です。ところが、超高精度な光の測定器機に、地
>球の自転運動の影響は現われません。

この場合、明白に遠心力<<<<重力です。
重力加速度が赤道と北極、南極でどれくらい変わるかを考えれば充分だと思い
ます。
http://www.shimadzu.co.jp/balance/hiroba/bean/bean06.html
がわかりやすいかと。

ただ、マイケルソン-モーレーの実験の場合はこれらの力のかかる方向は2種類
の光線の方向のどちらとも垂直ですから、「同じ影響」を受けるのではないで
しょうか。

それと、測定器が静止しているのは、固定面と装置の間で作用-反作用の法則
が働いているからですね。

ここで言いたいことは何かというと
「マイケルソン=モーレーの実験で検出されるのは(デカルト座標系で言
う)X,Yの光速の差」
「自転、重力はZ方向の力だから、X,Yの光速どちらにも同じ影響を及ぼすので
差は出ない」
「公転運動はX,Y軸で違いがあるので影響を及ぼすはずだ。」(実際には及ぼさ
ない)
ってことですよね。

>上の幾つかの事実を合わせて考えれば、光速度は加速度系において
>も一定という結論に導かれます。よってこの結論は、等速度直線運動
>系における光速度一定の原理を否定する「優先理論」です。

これは、導かれないと思う。
光速度は同じ加速度系では同じ という至極当たり前のことを述べてるだけで
す。
ですので、この事実は等速度直線運動系における光速度一定を否定しません。

ですから、

>相対性理論は、光速度一定の原理と相対性原理の二つの基礎の
(snip)
>を、私達は【無知の転嫁】と言っています。

は成り立たなくなります。

>ちなみに、光速度一定の原理より相対性原理の方が優先理論です。
>そして、相対性原理より「絶対運動と絶対静止の相当原理」の方が
>優先理論、更に「慣性配分の原理」が優先理論となります。他にも新
>理論を提出していますので、それらの優先順位を考えてください。そして
>「思考原理」が最優先理論です。 ◆以上◆

絶対運動と絶対静止については私がこの前主張したとおりで否定されると思
う。
「慣性配分」ってのは...
別にわざわざ主張する必要性が見えないんだけど。
初期状態をどうするかっていうのは普通はあんまり考えないよね。

「思考原理」も主張する意味が見えない。
今、1500光年先の星が見えるってことは1500年前にその星があったということ
を観測しているに過ぎないよね(これは主張しているとおり)。
物理学では、そう扱わない?
結局のところ「同時にものがあって」といういわゆるニュートン力学的関係っ
ていうのは、
「運動で扱う時間のΔtに比べて観測のための光の時間が極小である(0とみ
なす)」
っていうだけの話だと思う。これを極小だから0とみなすっていうのを矛盾と
いわれたら困るなぁ。


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Yoshitaka Ikeda mailto:ikeda@4bn.ne.jp