野村です。

Yoshitaka Ikeda <ikeda@4bn.ne.jp> writes:

>  From <PJw3b.30$bL1.24@news1.dion.ne.jp> Written by yam
> > 送出電波を制御するか、補正情報を追加して受信側で
> > 修正するか、やりようはいかようにもあるわけです。
> > 理論的な裏付けがあるのにこしたことはないけど、
> > なきゃ出来ないのかといわれれば、それはウソだし、
> > そういうウソの積み重ね自体が、理論物理学を胡散臭く
> > させてしまうものだと思いますね。
> 
> 電波の速度は光速であって有限だし、衛星の速度も相対論効果を無視できない
> 程度に高速だと思うんですが。
> 同時ってどうやって検出するんでしょうか。あるいは、どう補正するんでしょ
> うか?
> 
> 後付けで話してるからできるような気になってるだけじゃないかなぁ。
> 相対論なしに、GPSの原理を考えて、で既存の技術でやるとどうしてもずれ
> ちゃう。精度の限界がどこにくるかは自ずと見えてくるわけですが。
> じゃあ、それがどれくらいずれてるかを計測して補正してやればいいわけです
> がどれくらいずれてるかってのがその精度では測定できないはずです。
> 結局誤差数kmのレベルで収まっちゃって、そこでストップってことになるの
> がオチだと思いますが。

実際、GPS 以前にも航法用人工衛星ありますが、その精度は 誤差数百m のオー
ダーでした。その上測定にも数分の時間がかかるもので、ユーザーにとって不
便なものでした(航海用には大きな意味がありましたが)。

NNSS: Navy Navigation Satellite System (US NAVY)
という名のシステムで、1960-1995 年まで運用されていました。

これは、高精度の水晶時計を人工衛星に搭載し、地上局により時刻校正すると
いうものでした。
# 水晶時計はエージング(長期安定性)の問題もあって結局諦められた。
yam さんや中川さんのアイディアは30 -40 年前に検討されて科学技術の進歩
とともに放棄されたアイディアを無理矢理復活させようとしているようなもの
です。

http://ssro.ee.uec.ac.jp/lab_tomi/e-system/navigation/nnss-time-signal.html

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NNSS衛星の時刻認識符号


    * 2分毎に時刻同期信号を送信する
    * 高安定水晶発振器搭載:5x10−12s/20min
    * 米海軍天文台の時刻標準により時刻校正
    * 時刻同期信号の立ち上がり精度:UTC±200μs


出典:「衛星航法」木村小一
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Kiyohide NOMURA
Department of Physics,
Kyushu University,
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