河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <bhp9ha$9k1$1@news511.nifty.com>,"GON" <gon@mocha.freemail.ne.jp> writes
> 「好きなことを国のお金を使ってやらせてもらっているんだなぁ、ありがたいことだ」
> という謙虚な気持ちになれば、もっと真剣に研究に取り組めるようになるはずです。

あぁ、旧日本軍の精神論ね。次は「お百姓さんが...」とかいいだ
すんだろ? なんか、もっと合理的、科学的な根拠持ってこいよ...

>  むしろ、大学なんてところは、顕著な研究業績を上げられないか、あるいは
>  後進の教育をきちんとできないのであれば安住できなように厳しくすべきです。

まぁ、そうなるでしょう。「させてもらっている」とか思っても、
それにはなんの関係もないな。

で、研究業績を論文の目方で計るような方法がまかり通るであろう
ことは容易に想像つく。一方で、教育の効果の測定は学生のアンケ
ートかなんかがいいんだろうけど、先生方は嫌がっているようです
ね。あれだけ手を抜いていりゃ、そりゃ、評価されるのは嫌だろう。
頑張っている人は客観的に評価して欲しいと思ってます。

In article <bhph0i$497$1@nns.cc.hokudai.ac.jp>,tatsu <tatsu200109@yahoo.co.jp> writes
> 本当はみんなが他の分野のことを理解して、全体で大事な分野に投資すべきだろ
> うけど、これだけ細分化して、関与する人が増えてしまうと、意見なんてまとま
> らないでしょう。
> で、結局、自分の分野以外はどうでも良いから、自分のところに予算くれとなる
> のでは?

これは「他人の成果をデフォルトで認めない」日本人特有の現象じ
ゃないかなぁ。相互に評価して盛り上げてグループを作るってのが
予算を獲得する正しい道なんですけどね。

> 「させてもらってる」という意識について、
> 税金を使ってるから、「必ず」結果を出さなきゃいけないって言ってた先生がい
> たなぁ・・・。

それも、ちょっと違うね。

必ず成果がでる研究ならば企業でやるべきだし、必要なら国で補助
すれば良いでしょう。基礎研究は、もっとリスクがある「10年は成
果がでないかも」あるいは「今は、直接、応用が無いが本質に関わ
る」研究そういうものだと思う。そういうもにこそ、税金を使うべ
きだよね。それが教育と結び付くのはある意味では必然だとも思い
ます。 

基礎研究やりながら、毎年、それなりの結果を出すってのはなかな
か難しい。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus, 
              PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科, 
           科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)