佐々木将人@函館 です。

>From:Sin'ya <ksinya@quartz.ocn.ne.jp>
>Date:2005/01/30 10:18:54 JST
>Message-ID:<cthcm7$f9b$1@news-est.ocn.ad.jp>
>
>  偽計業務妨害罪では、結果の発生は必要ないようですね。

はい。具体的危険犯とされています。

>  しかし、久保さんが行った程度の説明では、経済的な信用を毀損するという
>ことが具体的ではない(危険性が明確ではない)と思いました。
>
>  ですから、製品について、(正当とは言えない内容を含む)批判的なことを述
>べたことで、偽計業務妨害罪で裁判になった例があれば、示してくださいとい
>う意図で、久保さんにお願いしました。

趣旨は了解できますが、やはり最初からそこまで明示するべきでしょう。
また、具体的危険の発生の有無も故意の有無も
等しく構成要件該当性の問題なんで
どちらから検討しても間違いではないんですが
一般的には故意があるかどうかわからない事案で
そこを検討しないというのは
やはり問題があると私は思います。
……ましてそこの理論武装をしないで他人の行為を犯罪だと言うのは論外。

ちなみに名誉毀損罪においては言論の自由の保障という観点から
「それはあなたががまんすべきです」
という範囲が存在していますが
これは偽計業務妨害罪や威力業務妨害罪でも類推できる話でしょう。
もし興味があるのでしたら
「名誉毀損における真実の証明」
「fair comment」
などをキーワードにすれば
たくさんの文献や判例に出会えると思いますよ。

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Talk lisp at Tea room Lisp.gc .
cal@nn.iij4u.or.jp  佐々木将人
(This address is for NetNews.)
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まさと「る〜ちゃん、振り袖着れるようになったの?」
ルフィミア「去年からきちんと着れてますよ〜。」