2日目その6 [由比寺尾〜袖師]

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走行日: 2013年4月14日(日)

[地図: 由比〜袖師]

静岡県内のR1バイパスは、自動車専用道路が非常に多く、自転車旅行者泣かせの区間です。旧道があるならともかく、現道拡幅区間や、旧道があっても車道化されていないような区間は、バイパス回避が困難なので……流石にそういうところはバイパスも歩行者・自転車が通れるようにしている筈ですが、『通りやすくしている』訳ではないのですよね。静岡県の面倒臭さを語る先達には事欠きませんから、今回初めて通るにあたって『前例のある通り方』を調べておいたのです。

ところが、由比漁港から先、調べておいた道は通行止めになっていました。さあどうする、どうする自分!? 続くッ! すぐ下へ!

写真コメント
[写真: 由比寺尾から望む由比漁港・蒲原]
(13:39)

県道(東海道)を南へ進むと、寺尾交差点でR1富士由比バイパスに合流します。その直前、バイパスが視界に入った付近で、バイパス北側を振り向いたのがこの写真です。バイパスの奥に見える岸壁が由比漁港、奥で右側へ広がっている陸地が蒲原付近、そして富士山の裾野も見えていますね。……肝腎のR1バイパス、長区間に亘って路肩部分が工事中ですな。ああ、この工事のため、由比漁港から歩行者・自転車がバイパスへ直接出られないってことなんですか……。

後で調べたところによると、寺尾交差点を立体交差化する工事だそうです。

[写真: 伊豆半島]
(13:40)

同じ場所から正面を見ると、海の向こうに陸地が見えます。駿河湾を挟んだ対岸、伊豆半島の修善寺付近(修善寺は内陸部ですが)かなあ、と思っています。

[写真: 寺尾]
(13:41)

寺尾交差点にやって来ました。やはり、思いっきり、歩行者通行止め・自転車通行止めの標識が出てますね。特に右側では、バイパスへ進入しないよう念入りに繰り返して看板が出されています。自転車なら右側走行という論外なことになりますし、明らかに路側帯が狭いので歩行者も危険ですから、当然の措置でしょう。

では左側なら? と思ってみると……横断歩道があるんだから、歩行者が左側へ行くことは想定しているようですね。ならば歩道はある? 行ってみましょう。

[写真: R1富士由比バイパス由比寺尾地内歩行者時自転車 1] [写真: R1富士由比バイパス由比寺尾地内歩行者時自転車 2] (13:42)

横断歩道を渡ってみたところ、ガードレールに隔てられた、極狭い『歩行者自転車道』がありました。対面通行が事実上不可能な「取り敢えずあるだけ」な歩道です。これをもって「歩行者・自転車もR1を進める」と言うのは納得しかねるものがありますが、しかし無いと本当に通れませんからね、いずれもうちょっとマシな整備されることを期待しつつ、ここを通らせて戴きます。

[写真: R1富士由比バイパス由比寺尾地内歩行者自転車道 3]
(13:43)

流石にあの幅のままで興津まで続くということはなく、すぐに築堤上の1間半道へと移りました。これなら自転車で対面通行しても問題無いでしょう。この道に続く道を工事していて、さっきのはまだ工事区間だったから仮設通路を作った、って感じなのかな?

なお右側に見えている民家は、R1バイパスに隣接しているのではなく、薩埵峠へ向かう東海道に隣接した集落です。

[写真: 距離標識 名古屋206km]
(13:43)

同じ場所から、「名古屋 206km」という距離標識が見えています。今回名古屋まで行くつもりはありませんが(というか当分名古屋は避けたい)、名古屋が視界に入るところまで来たんだなあって感慨はあります。

[写真: 東名薩埵トンネル]
(13:50)

沿道に「スマル亭」という蕎麦屋チェーン店がありますが、その先でここまで海上を並走してきた東名高速道路が、遂に海際を諦めて薩埵トンネルで内陸へ移って行く様子が見えます。ここから暫く、歩行者自転車道の道幅が更に広く、港湾部の管理用道路を流用したサイクリングロードのような快適区間になります……が、この日は向かい風がとても強かった! 進まない進まない。

[写真: 駿河健康ランド 1] [写真: 駿河健康ランド 2] (13:56)

更に進んでいくと、新興津川橋で興津川を渡った先に、駿河健康ランドが建っています。山梨県の石和健康ランド、長野県の信州健康ランドという何度もお世話になったところと同じK&Hグループの健康ランドで、ここだけは利用したことがありません。もうちょっと手前か奥にあったら、宿泊で利用しやすい場所なんですけど……そんなのは私の都合ですね。日中利用したって良い訳ですし。なお、左奥で海の先に見える陸地は、三保松原だと思います。

[写真: 興津IC 側道暗渠] [写真: 興津IC 歩行者自転車道暗渠] (14:02)

興津ICで富士由比バイパスは終わり、本線はそのまま静清バイパスへ直結します。静清バイパスは興津の市街地を通る旧道がR1指定を解除されないままになっているため、バイパスは自転車で通れません。さ、バイパスの下を潜って、現道へ向かいましょう。

なお、ここで左側、バイパスの側道をまだ暫く進むこともできます。清水清見潟公園の手前辺りまで行けるらしいのですが、こちらを通ると駅を通過してしまうので、今回コースの選択肢にはなりません。逆に右側の歩行者自転車用暗渠も、わざわざ通る意味は無いでしょう。

[写真: 興津駅]
(14:09)

そんなこんなで興津駅に到着です。興津と言うとみか先生のお勤め先を思い出してしまいますが、興津高校という学校は残念ながら実在しません。いずれにせよ、私は筋肉痛が3日遅れで来るようなことはありません(謎)。

[写真: 清見寺]
(14:14)

興津駅から1kmほど進んだところに、清見寺という臨済宗の寺院があります。松平竹千代(徳川家康)が今川氏の人質となっていた頃、当寺の住職かつ今川氏の重臣であった太原雪斎に師事したと伝えられます。

この写真、不思議なものが写っているんですけど、判ります? 続きはWebで^H^H^H^H次の写真で。

[写真: 清見寺霊場門と清見寺踏切]
(14:15)

正解はこれ。霊場門と本堂の間に、踏切があります。上の写真で左側にある坂道は、跨線橋で線路を渡って山門へ向かう道です。

[写真: 清見寺踏切を通過する211系電車]
(14:16)

ちゃんと東海道本線の列車が通るんですよ。東海道本線のこの区間が敷設された際、清見寺境内が用地に掛かってしまい、このような状態になったのだそうです。なかなか珍しい光景ですよね。

[写真: ローソン清水横砂店]
(14:22)

静清バイパスを潜り、東海道本線を越え、横砂の町に入ったところで、一旦休憩します(本当は立ち寄る交差点を通り過ぎた言い訳)。ローソン清水横砂店、道の右側なのでちょっと横断に苦労しました。

ここまでの走行記録(本日分)……走行時間: 3.39.46、走行距離: 68.56km、平均速度: 18.7km/h、最高速度: 42.1km/h(変わらず)、総走行距離: 171.7km。

ここまでの走行記録(加算値)……走行時間: 10.51.48、走行距離: 209.07km、平均速度: 19.2km/h、最高速度: 54.5km/h(変わらず)、総走行距離: 3,024.5km。

[写真: ソフトクリーム、リポビタンDスーパー2000、ポカリスエット]
(14:31)

アイスクリーム(またはアイスミルク、ラクトアイス、氷菓)は、水分を摂り過ぎずに体温を下げてしかも糖分を補給できる、自転車向けのアイテムです。そして肉体疲労時の栄養補給にはリポビタンD。

[写真: 袖師臨時駅跡]
(14:45)

R1東海道から南東へ300mほど逸れたところ。袖師公園の脇を通る東海道本線に、不自然な空き地が線路脇にある区間があります。ここは1926年(大正15年)から1971年(昭和46年)まで設置されていた袖師駅の跡です。袖師海水浴場(横砂海水浴場)の利用客を想定した、夏季限定の臨時駅でしたが、周囲の工業地化に伴い水質が悪化し海水浴場として使えなくなったため、駅も廃止されました。昨今、付近住民が常設駅としての再建を求めているという話もあります。

[写真: 袖師駅跡を通過する373系ふじかわ]
(14:45)

丁度、特急ふじかわ8号(373系電車、静岡行き)が通過していきました。この列車、富士駅から身延線に直通し、甲府駅まで行きます。

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水野夢絵 <mwe@ccsf.jp>
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