(12:07) |
富士川駅を過ぎて1kmもしないうちに、「静岡市」の案内標識が現れました。2日間に亘る行程の最終目的地に到達!? いやいや、ここは合併静岡市。旧庵原郡蒲原町であって、静岡の中心市街地はまだまだ遠いのです。なお、政令指定都市としての行政区は清水区です。
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(12:10) |
市境から更に700mほどのところで、新たな距離標識が出現しました。近い目標としては「由比 6km」。ええ、比奈に続く次なる目標地点は由比ですよ。Cagayake! CYCLE。
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(12:14) |
まずは新蒲原駅に到着しました。東海道蒲原宿、即ち現在も蒲原の中心市街地である地区には、こちらが最寄りです。蒲原と言えば「ワハハ」の人ですが、原作にこの人が表紙・裏表紙になっている本は無いようなので、持ってきませんでした。……あ、同人誌持ってくれば良かったんじゃないか! あるよ!
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(12:24) |
続いて蒲原駅。ここは蒲原宿の最寄りではなく、蒲原宿と由比宿の中間に設けられた駅です。もともと官設鉄道の計画時、蒲原宿に駅を設ける予定はあったのですが、岩淵村が積極的に誘致を行ったため開業時(1889年)には岩淵駅(現在の富士川駅)が設置されました。そうなると蒲原宿では距離が近過ぎるということで駅設置が見送られたのですが、蒲原も由比も駅設置を強く要望したことで、約1年遅れて両宿場の中間に設置されたのがこの駅です。
その後、1916年に26年越しで由比駅が、更に1968年に新蒲原駅が設置され、付近の全宿場に駅が設置された訳です。新蒲原駅は開業当初から蒲原駅よりも乗降客が多いということで(現在でも倍以上)、需要にようやく応えられた感がありますね。「なかなか列車を停められなくて頭来るなあ」「駅は人の多いところに『来る』とは限らないのよね」「ぐぬぬ!?」
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(12:38) |
富士川駅、新蒲原駅、蒲原駅と進むにつれ、段々山が右から迫ってくるのですが、由比の町に入る頃は完全に『斜面を横切る』感じになっています。道路と線路に明確な高低差が付くのですよ。ということで、停車場線より1本高いところを通っている東海道は、駅を見下ろす感じで通過します。駅を通り過ぎて200mほど行ったところで、停車場線に折り返して(直接降りようとすると階段になる)、由比駅到着。由比は漁業基地です。
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(12:46)
駅から更に少し戻ったところが由比漁港です。奥の海上高架で横切っている道は東名高速道路で、東海道・停車場線・東海道本線・R1富士由比バイパスが山側に密集しているためこれ以上の道路を通せなかった、ということが良く判ります。いかに平地が少ないかということですね。なお、東海道新幹線と新東名は、ずっと山奥を長大トンネルぶち抜いて通っています。
ここまでの走行記録(本日分)……走行時間: 3.04.09、走行距離: 58.83km、平均速度: 19.1km/h、最高速度: 42.1km/h(変わらず)、総走行距離: 161.9km。
ここまでの走行記録(加算値)……走行時間: 10.16.11、走行距離: 199.34km、平均速度: 19.4km/h、最高速度: 54.5km/h(変わらず)、総走行距離: 3,014.7km。
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(12:44) |
漁港内には結構な行列が!
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(13:25 食後) |
こちらは由比港漁協が直営している「浜のかきあげや」。由比特産・桜海老の料理が食べられる定番の1つです。「食物語〈赤〉」の赤は桜海老を指しておりまして、今回の旅行で最大の目的地なのです。しっかしイベントのある日でも無いのにここまで並ぶとは、ちょっと予想以上。
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(13:11) |
壁にメニューが貼ってあります……う、結構完売してますな。朝漁の具合によって作れたり作れなかったりするのは、先月の江ノ島でも経験した通りですが、ひょいと気楽に来られる場所ではないここで主メニューが売り切れていると残念至極です。いつかまた来よう!
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(13:16) |
今回の注文は「かきあげ丼」(700円)、「桜えびのみそ汁」(100円)にしました。かきあげ丼は、少々油が強い気がしますが、香り高く美味しいです。味噌汁は、これは桜海老に限らないと思いますが、潮汁のような感じになってますね。1日半かけてここまできた甲斐があったというものです。
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(13:33) |
さて、由比から更に西へ向かうに当たり……自転車泣かせの事態があるのですよ。静岡県内のR1バイパスは、多くが軽車両通行止めで、この頭上にある富士由比バイパスも当然自転車は通れません。しかし、由比から興津にかけて、地形の都合から道路がR1バイパスと東名だけになる区間が続くのです。唯一の迂回路である薩埵峠(さったとうげ)は、地形図上で道がかなり複雑になっているので、時間に余裕があるかどうか判らない今回はちょっと避けたいですし……。
R1のこの区間を自転車で通る術、というのは皆さん苦労されているようで、事前に案内っぽい旅行記を確認していました。由比漁港から、停車場線へ戻る暗渠の手前、R1バイパスの高架下へとまずは進み……あれ?
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(13:34) |
つ、通行止め!? 県道(停車場線と東海道のこと)への迂回を指示する看板がありますが……それ結局R1バイパスへ出なきゃいけないよね、ええっ、通れるの? 通れるの?
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(13:34) |
R1富士由比バイパス高架と東海道本線暗渠の間に、由比での桜海老漁の歴史を記した解説看板がありました。
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